Blawan - Getting Me Down

  • Share
  • 傑作にもなりそうな一曲。とりわけベースミュジックシーンでは時の流れが特に早く、傑作にいたるまでが難しい。そんな中 Blawanによる "Getting Me Down"はキャッチーそして、即座に頭の中に残るトラックだ。一回聴けば、忘れることができない、そんな曲だ。リリースもつい最近されたばかりだが、ダンスフロアーの着火曲として、ベースミュージック界では、もう既に大きな存在(曲)となっている。 "Getting Me Down”は一見甘ったるいメロディーと弾みの効いた一曲だが、タイトな曲の構成が背後に潜んでいる。Blawansおなじみのパーカッションサウンドの中、以前リリースしているHessleや R&Sのシングルとは違った、よりタイトでシンプルなハウスサウンドを展開している。シンプルな曲構成の中で、ひと際目立つのがグルーブ感溢れるベースライン、これを聴いてフロアー上で足を動かさない人なんていないだろう。 "Getting Me Down"がもたらすあの終わりなき幸福感の半分は、卓越的、そして優雅なボーカルサンプルから来ていると言って良いだろう。親しみのある曲にBlawanが奇抜なアイディアを加え、感動的な作品に仕上がった。冒頭部分から展開される、どぎつく唸るLFOとパーカッションは待ちきれない期待をより一層のものにさせる。そしてボーカルが登場し、そのヒロインがBlawanによるパーカッションの津波に流さる。最近のリリースの中でも、最も宇宙的で偏在した歓びに富んだベースミュージックの一つといってもいい。
RA