Tilliander - Nybliven Lots EP

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  • 近年、スウェーデンのプロデューサーAndreas Tillianderの活動で最も知られているのはTM404かもしれない(スウェーデンの音楽チャートにランクインするほどの人気を誇るFamiljenに彼が参加していることを除けばの話だが)。しかし2000年以降、彼は主にRaster-NotonやMille Plateauxといったレーベルから多くの名義でレコードをリリースしている。中でも特筆はMokiraだ。機材好きを公言する彼が所有するRepeatle Studioには、膨大な量のシンセやドラムマシン、その他様々なモジュールが設置されているようだ。そのことから期待できるとおり、「Nybliven Lots」は出だしから素晴らしい響きを聞かせてくれる。いづれの収録曲においても深く丸みを帯びた低域とパンチの効いたキック、そして質感豊かなヒスノイズと発泡音が使われている。どのサウンドも特異でありながら、同時にベルベットのようになめらかだ。しかし、こうした音の特性はどれをとってもこの音楽の効き心地を引き立てる要因の一部に過ぎない。本当にリスナーを引き入れるのはディープテクノのグルーヴとダブのリヴァーブだ。 1曲目"Stettin Libau"の鼓動する低域を聞いても圧倒されないなら、じわじわと灼けつく"Knapp Ledsyn"のメロディ、ローエンド、パーカッションの卓越した交わり、もしくは、高エネルギーの表題曲における颯爽と旋回するアシッド音を聞けば圧倒されるだろう。高いクオリティのオリジナルトラック3曲の後に収録されている、Burnt Friedmanによる"Knapp Ledsyn"のリミックスは複雑ながらも心地よく作品に華を添える。ドイツ人アーティストであるFriedmanはバウンシーなブレイクビーツとシンセファズを前面に打ち出し、細かく作りこんだサウンドでファンキーな静けさを生んでいる。このふたりのベテランに任せておけば間違いなしだ。
  • Tracklist
      A1 Stetting Libau A2 Knapp Ledsyn B1 Nybliven Lots B2 Knapp Ledsyn (Burnt Friedman Detox Operation)
RA