Colorhadoo ‎- Zanzibar EP

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  • ルーマニアのビッグスリー、Rhadoo、Petre Inspirescu、Rareshの内、名義について最も真剣に考えているのはRhadooのようだ。20年に及ぶキャリアの中で、彼は少なくとも5つの名義を名乗っているが、そのほとんどは数回しか使われていない(ブカレスト在住の彼は決して多作のプロデューサーである訳でもなく、数えるほどの12インチと少量のリミックスを発表しているのみだ)。各名義のサウンドはそれぞれハッキリと異なっているが、それはおそらく、名義を明確に区別しようとする試みの証だろう。例えばRhadooは一般的に、重心が低く、彼の最も明快な作品をリリースする名義だが、比較的最近スタートしたAdsumはパーカッシブで陽気だ。 その中で最新の名義にあたるのがColorhadooだ。Cristi ConsとVlad CaiaのレーベルであるAmphiaに提供された3トラック入りの12インチ「Zanzibar」を引っ提げての登場となる。本作の主要な相違点はサイケデリックなサウンドにハッキリと焦点を当てているところであり、13分間に及ぶ"J Strawberry"がその好例だ。本作中、同トラックは突出しており、歪んだボーカルの断片とシンセ、掛け声、そして、リバーブによるコラージュと、ハーフタイムビートにより構築されている。Rhadooが制作する音楽の大部分はトリッピーだが、機能性に一切、焦点を置いていないトラックである"J Strawberry"は別次元だ。パーティーでプレイするにはリスキーだろうが、劇的な雰囲気が魔法をかけていく光景を容易に想像できる。 本作の選択肢には、もっと明確なダンスフロアトラック2曲もある。Cristi Consは"J Strawberry"をリミックスして、重低域の機能的なトラックへと作り変えている。一方、今回最も明るいトラックになっているのが"Zanzibar"だ。歪んだメロディと荒々しいグルーヴを活用し、心地よく変化に富むEPを締めくくっている。
  • Tracklist
      A1 J Strawberry B1 J Strawberry (Cristi Cons Remix) B2 Zanzibar
RA