DHS - Holofonic Cuts

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  • My Own Jupiterに楽曲を提供することが明かされるまで、Ben StokesのプロジェクトであるDHS(Dimensional Holofonic Sound)は10年以上も活動を休止していた。多くの人は、レイヴヒットした"House Of God"を通じて彼の名に馴染みがあることだろう。"House Of God"は、彼が手掛ける他作品の多様性とは対照的に、比較的凡庸なトラックだ。彼が専門としているのは、トリッピーなブレイクビーツと意識を捻じ曲げるようなアシッドサウンドだ。それはまさにベルリンを拠点とするMy Own Jupiterに対し完ぺきにフィットするものだ。 今回のメインアトラクションは"From Outerspace"だ。同トラックは元々、1997年にヴァイナルで極少量プレスされており、ここしばらく、レーベル主宰者のNicolas Lutzや多くの仲間たちによる通好みのDJセットにおいてハイライトを飾っている。力強いキックにより、押しやられるように進んでいくトラックは、催事場の騒音からUFOの音まで、遊び心溢れるあらゆる素材が使われている。中盤あたりになるとトラックは揚々とし始め、重々しいベースライン上を熱狂的な叫び声が飛び交い、フリーキーな要素とダンサブルな要素を見事なバランスで提示している。 "DHS Theme 2014"でも同様のムードに勢いが引き継がれており、DHSによるロボットボイスの隙間を圧搾するアシッドスタブが埋め尽くしている。EPを締めくくる"Voodoo Breaks"は、パーカッションアレンジの熱狂性が薄れているものの、引き続き興味深く仕上がっている。
  • Tracklist
      A1 From Outerspace B1 DHS Theme 2014 B2 Voodoo Breaks
RA