Auntie Flo / Esa - Highlife World Series (Uganda)

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  • 「Highlife In Kenya」のオリジナル盤がDiscogsで100ユーロ以上の値段に高騰し、同シリーズの拡張が予定されている中、Highlifeの「World Series」には凄まじい追い風が吹いている。ジンジャで行われた2014/2015 DoaDoa Music ConferencesにてEsa WilliamsとAuntie Flo(aka Brian D'Souza)によりレコーディングされた「Uganda」は、当初、計画されていた3つのエディションの最終作になるタイトルだった。本作にフィーチャーされているのは彼らが現地のミュージシャンとコラボレーションしたトラックだ。「Cuba」(英語サイト)や「Kenya」と同様、ふたりの才能が現地のミュージシャンといとも簡単に紡ぎ合う様は衝撃的だ。多くの場合、出会った直後にコラボレーションが始まっていることを考えればなおさらである。 クラブに打ってつけの制作能力を持つEsaによって、伝統的なアフリカ楽器が若いアフリカ人にとって興味深いものに変わったと、「Kenya」にフィーチャーされたミュージシャンのひとり、Madademが先日語ってくれた。そして、本作のサウンドもその素晴らしい好例だ。ホーンとパーカッション、そして、重ね合わされる歌声による忙しない光景に輝きが加えらるSanturiの"Min Kulu (Esa 12" Mix)"は、本作におけるハイライトだろう。Christopher vs Swahili Alleyの"Doadoa14"は、ローズによって洗い流されるジャジーなオケに情熱的な男性ボーカルをフィーチャーしたトラックだ。Bantu Clan vs Sarabiによる"Africa Ni Leo"の"Extended Mix"と、Behrによるひそかに迫りくる不吉なリミックスでは、さらに脳裏にこびりつく声がトラックをリードしている。しかし、両バージョンによって本作の後半部はクラブ色が薄まっており、「Uganda」は多様性を持ったパッケージになっている。「World Series」がここからどのように展開していくのかは不明だが、これまでの3作品を聞けば、今後のさらなる展望に興奮せずにはいられない。
  • Tracklist
      A1 Christopher vs Swahili Alley - Doadoa14 A2 Santuri - Min Kulu (Esa 12" Mix) B1 Bantu Clan vs Sarabi - Africa Ni Leo (Extended Mix) B2 Bantu Clan vs Sarabi - Africa Ni Leo (Behr Remix)
RA