Manabu Nagayama & Soichi Terada - Low Tension

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  • 日本人によるハウスミュージックは希少ながら傑作が多い。そんなジャパニーズハウス再発の最新盤となるのが"Low Tension"だ。このトラックはHisa IshiokaのBPM Recordsが手掛けた1991年のコンピレーションに収録されていた。Manabu Nagayamaと共に"Low Tension"を制作したSoichi Teradaの名をジャパニーズハウスの再発盤で頻繁に見かけることは、20年近く前の日本のシーンにおける彼の著名ぶりを物語っている(先日、Rush Hourが彼の音楽をコンパイルして発表したばかりだ)。今回、Utopia Recordsから届けられたパッケージには、リマスターしたオリジナルと、軽やかで気品漂うタッチを原曲に加えたリミックス2曲が収録されている。 本作で最も長い曲となっているのはFoogによるリミックスで、原曲の元気漲るパッドと陽気なフルートによるループがゆっくりと減衰していく中、跳ねるベースラインが強調されている。"Low Tension (Utopian Mix)"でも原曲の構造が保たれているが、トラックの下地に力強いベースラインを敷いた以外は、ボンゴ、ボーカルの断片、フルートのメロディといった少数の素材のみの使用に留めている。完ぺきに近いディープハウスである"Low Tension"に手を加えるのは難しいが、本作は原曲に対する深い愛情に満ちた鮮やかなパッケージとなっている。
  • Tracklist
      01. Low Tension 02. Low Tension (Foog Mix) 03. Low Tension (Utopian Mix)
RA