- Nine Inch NailsやHow To Destroy Alngelsのメンバーであり、その他にもいくつかの実験系プロジェクトに参加してきたイタリアのアーティストAlessandro Cortiniによる新しい名義がSkarnだ。この2年間、彼はドローン・アンビエント風シンセサイザー・ミュージックのLPを3枚リリースしてきた。その中でも最後にHospital Productionsから発表された『Sonno』は点在する音、密に繋がり合う要素、そして脳に響くクオリティが最も強く表れていた。このアプローチはAvianから発表されるSkarn名義のデビュー作『Revolver』を聞くと、ハリのあるミニマル・テクノとして受け継がれていることが分かる。
本作では3つの楽曲のBPMは110から120で根本的には非常に似通っており、どれも引きつった高域とモジュレーションのかかった脈打つシンセ・ノイズを活用している。10分間に及ぶタイトル・トラック"Revolver"はその長さだけの価値があり、軽めにひねりを加えたパーカッションが驚異的なファズの塊へと低域のハム・ノイズを押やっている。このトラックよりも"Antipaste"と"Sandy"の尺は短いものの、より焦点が定まっており、後者のトラックはパンパンに膨れ上がったベースラインとディストーションの壁が作り出す終盤の展開によって、一際危険を孕んでいる。無感情にして身の毛のよだつ戦慄、この作品はCortiniの最新の試みとして興味深い始まりだ。
TracklistA1 Revolver
B1 Antipaste
B2 Sandy