Enzo Siragusa & Alexkid - Kilimanjaro Sound

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  • Enzo Siragusa、そして彼の同胞であるFuse Londonのクルーは低域が大好きだ。彼らは過去6年間のほとんどを費やし、ハウスとテクノにおけるローエンドの限界を押し広げようという意思と共に、自分たち自身のダビーでニッチな領域を開拓してきた。この開拓の成果として最も素晴らしかったのが"Killimanjaro 1"だ。SiragusaとAlexkidが2013年の11月にリリースしたこのトラックでは、ヘビーなジャングルのベースラインを4つ打ちの枠組みに結びつけられていた。それから8ヶ月が経ち、この続編が届けられた。同様にフロアを揺るがすクラブ・トラック3曲が収録されている。 前作と同じく複雑ではないテンプレートにこだわった「Kilimanjaro Sound」だが、前作が好きだった人なら、きっと気に入ることだろう。"Kilimanjaro 2"が特に似ており、前作同様の鋭いキック、突き上がるボーカルの断片、ジャングル・スタイルのドラム・サウンドを含み、図太いベースラインが加えられている。アナログ盤のみに収録された"3"は、核となる部分に少しではあるが、他よりも高い熱量を宿している。トラックは、咆哮をあげるグルーヴのみで展開しており、それ以外の要素はほとんど無い。シンプルだが、ダンス・フロアの混沌を煽動する光景を騒動できるのではないだろうか。"4"は、若干ながら豊かな色彩使いで、音程が上昇していくメロディを中心に据えられており、収録曲の中で最もダビーだ。プロダクションそのものは少し初歩的に感じられることもあるが、こうしたトラックはさらなる変化球の候補としてハウスやテクノのDJに取り上げられて欲しいところだ。
  • Tracklist
      A1 Kilimanjaro 2 B1 Kilimanjaro 3 B2 Kilimanjaro 4
RA