Burnt Island Casuals - Linger Longer EP

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  • Burnt Island Casualsは、HarriとThe Revengeによる名義で、スコットランドの地区であるファイフのことを指しており、今回で2枚目の作品だが、「Linger Longer」での確かな技術は、10年に及ぶスタジオ・パートナーシップを物語っている。ディスコ・ギターのサウンドや、立ち昇るMoogのシンセ、そして軍事行進のようなスネアと共に滑り込んでいく"Theme From Easy Aces"は、比較的、厳粛な印象だが、それ以外は、たまらなく楽しくなってくる作品だ。 "Theme From Easy Aces"と同様、"Bellshill Rendezvous"も、Blinding Bill DochertyとEsa Williamsによる共同プロデュースとなっている。そして"Bellshill Rendezvous"でのリズムが闊歩していく辺りは、その影響はあきらかだ。柔らかく熱を帯びていくARPの音色と、ボンゴ、マリンバ、ウッドブロックによるメドレーは、HarriとThe Revengeが好むゆったりとしたペースにとてもハマっている。このため、狂ったように駆け回る"Grouse House"には、よりいっそうの驚きがあり、WilliamsはAサイドのみを担当しているが、彼の特異な影響が、このトラックにも表れているかのようで、可愛らしい車のクラクション音や、ぶつ切りにされたゴスペルが、伸縮しながら形作られていく単音ベースの上を展開している。"Clown Prosecution Service"は、若干ながらインスピレーションに欠けるところがあり、"Theme From Easy Aces"のThe Revengeによる卓越したリミックスよりも、このトラックをボーナス・トラックにした方がよかったのではないだろうか。
  • Tracklist
      A1 Theme From Easy Aces A2 Bellshill Rendezvous B1 Clown Prosecution Service B2 Grouse House
RA