Andrew Ashong - Andrew Ashong EP

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  • Giles PetersonとTheo Parrish、両者のお気に入りAndrew Ashongは現在、凄まじいサポートを受けている。リラックスしたムードのソウルフルなトラック"Flowers"をParrishと共同制作しSound Signatureから昨年デビュー。その後、ガーナ出身のこのシンガーの新作を待ちわびているファンは増え続ける一方だ。続くEP「Special」ではスモーキーなジャズの感性は発売元レーベルEgloの音楽性にしっかりとはまっていたし、1発屋ではないことを証明してみせた。 "Special"はじっとりとしたラブソングだ。Parrishが演奏しているのかもしれないが絶妙にタイミングがずらされたドラムと気だるいギターが漂っている。Ashongのボーカルは、初期Verveのサイケデリアを彷彿とさせる。R&Bに影響を受けたRichard Ashcroftを想像してみて欲しい。高らかに薫る雲の中をその声がゆったりと響き渡っている。ファンクネス溢れる"Never Dreamed"は本作で突出した出来だ。ギター・フレットを擦る音が鮮烈に飛び込んでくる。幾重にも重ねられたボーカルを聞けばAshongの幅の広さを感じることが出来るだろう。"Love The Way"にはさらに手の込んだ仕掛けが待ち受けている。コーラスの効いた声と入念に音作りされたドラムが柔らかく音圧を増していくドゥー・ワップが口ずさまれる複雑に入り組んだ展開を持つトラックだ。1つだけこのEPについて批判するならば、収録曲はどれも似通った印象になっていることだろう。しかしこれほどスイートなトラックであるなら、誰も苦情を言うことはないだろう。
  • Tracklist
      A1 Special A2 Never Dreamed B Love the Way
RA