Leisure Connection - Jungle Dancing / Wave Riding

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  • Leisure Connectionはアメリカのインディーシーンで活動する男2人組でクラブミュージックを作り、良い意味で露出している。この2人組はPeaking Lightsとしても活動するAaron Coynesと、元バンドメンバーと別のユニットRahdunesを展開するNate Archerによるもので、2人共にサイケデリックロックやクラウトロックに影響を受けた音楽を専ら得意とし、そのほとんどはカセットや自主販売によるCD-R、もしくはMexican Summer、100% Silkのようなレーベルで聞くことが出来る(両レーベル共にCoynesの作品もリリースしている)。Leisure Connectionとしての最初の作品でありNo'Label'からの発表となる本作は、彼らの美学を4つ打ちのビート上でしっかりと打ち出している。Rush Hourの参加であるこのレーベルはHeatsickやInga Copelandらの作品もリリースしている。 Peaking Lightsの音楽と非常に良く似ている"Jungle Dancing"はダブ・レゲエへの強い影響を感じさせ、オールドスクールなリバーブと反復する1片のコードが焦げ付くように熱い感情を喚起する。この曲は足取り重くローファイでありながらも、聞き覚えの良いベースラインと即興のリズムによってファンキーに仕上がっている。緩めの土着的なドラムと快活なメロディを用いた"Wave Riding"はさらにサイケデリックにフリークアウトしているが、しっかりと根付いたベースラインと安定したキックは、引き続きこちらでも聞くことが出来る。10分強の本作には、両曲共に予想のつくようなアレンジメントは無く、一般的なプロダクションというよりも即興演奏を感じさせるものだ。そして、そのことが作品をさらに素晴らしいものにしている。
  • Tracklist
      A Jungle Dancing B Wave Riding
RA