Orson Wells - Never Lonely No More EP

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  • フランクフルトにて活動するOrson Wellsが自身の楽曲が収録された『Lifesaver Compilation』(2013年4月リリース)に続き、Live At Robert Johnsonより単独リリースを果たした。At Playにて本誌のNick Connellanが「牧歌的な景色」を思い起こさせると形容したように、収録曲"Never Lonely No More"も同様に柔らかで穏やかな気候を想起させる。 "Leaving"ほどこの言葉が当てはまる曲は無いだろう。眩いシンセによるリードと共に、煌くチャイムの他、巧みに鳴らされる303等、様々な音素材によって見事なアレンジメントを施したこのトラックは、ハウスミュージックに対するブリコラージュ的アプローチに深くしっかりと即した適例だと言える。1曲目にして深い造詣を魅せた、本EPはそこから緩やかに上昇していく。"Searching"での骨太なシンセからはWellsの熱意が伝わってくる。"Jungle Warrior"ではさらに力強く、華麗なパーカッションと耳を突き刺すシンセによってドライブ感が増している。テッキーかつ鋭利な音が特徴的なタイトルトラック"Never Lonely No More"はWellsのトレードマークとなりつつある叙情性によって色付けされ、本作において最もダンスフロアの要求に応えうるトラックだ。
  • Tracklist
      A1 Leaving A2 Searching B1 Jungle Warrior B2 Never Lonely No More
RA