Stone Edge - Untitled

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  • ベルリンシーンで長らく活動してきたFelix KのレーベルHidden Hawaiiの非ドラムンベース部門であるSubシリーズの第3弾としてFelix Kの別名義Stone Edgeがリリース。彼と親交の深いRødhådのセルフレーベルDystopianのコンピレーションEPでは、トラックタイトルを"Stone Edge"として楽曲を提供していたが、本作でも同様にソリッドで粒立ちの良い質感のグルーヴとその背後で鳴らされるアンビエンスを多分に含んだシンセによるトラックを収録している。 ロングリバーヴが幾重にも織り込まれ残響が変化していく中でスネアとハイハットがフェードインしていくシンプルな展開のミニマルトラック"A1"は、各サウンドの輪郭がはっきりとしており、帯域ごとに無駄なくしっかりと機能しているため、微細な変化で最大の効果を生み出している。フィールドレコーディングとシンセシスの妙が光る"A2"や"B2"ではFelix Kが自身のトラック制作において如何にアンビエンスを重視しているのか、また彼のサウンドに対する着眼点を窺い知るのに格好の内容になっていると言えるだろう。フィールドレコーディングから切り取られたループがおぼろげに浮かんでは消えていき、その過程で形成される海嘯のようなサウンドスケープの中を淡々とリズムが打ちつけられる"B1"では、高域のパーカッションによる展開が絶妙なアクセントとなり、最後までリスナーの意識を逃すことがない。 彼がこれまでに発表しているドラムンベースプロダクションでも聞くことの出来るフィールドレコーディングやサンプルをベースとしたアンビエンスが本作でも展開され、彼の個性をより一層惹きたてることに貢献している。
  • Tracklist
      A1 Untitled A2 Untitled B1 Untitled B2 Untitled
RA