Isolée - Dennis

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  • Tamed Musiqを主宰するRippertonは2012年の初頭、ローザンヌでのIsoléeのライブを聴きに出かけた。ミニマルハウスのパイオニアであるIsoléeは、そのライブセットを"Dennis"(彼がスケートボード・ムービー『Rollen Aaller』のサウンドトラックのために制作したトラック)のエクステンディッド/アンリリースド・ヴァージョンでスタートした。その曲を一発で気に入ったRippertonは、自分のDJセットのためにそのトラックのエディットをリクエストした。それから1年を経て、このトラックはXtra Tamedシリーズの最初のリリースとして日の目を見ることになった。 "Allowance"での成功に続き、"Dennis"にもIsoléeらしいエモーショナルさが横溢しているが、今回はやや抑制が効いた印象だ。"Allowance"が貪欲なまでに感情を揺さぶるものだとしたら、"Dennis"はあくまでもジェントルに心を揺らし、中心となるメロディはゲート・シンセと暖かなコードの下に引っ込められている。一度聴いてわからないなら、何度も何度も繰り返して聴いてみるといい。Rippertonが手掛けた"8 Wheels dub"は彼らしいセンシティブなディープハウス・スタイルに仕立てており、Isoléeのメロディが持つ輪郭のまわりでゆっくりと繊細なフレームを築いていく。InnervisionsのBaïkalはオリジナルのメロディを仄暗いシンセ・フレーズに置き換え、ダークでテッキーな仕上がりだ。クリスピーなドラムもほどよい歯切れの良さを与えているが、やはりオリジナルの痛切さには到底敵わない。
  • Tracklist
      A1 Dennis (Original 12" Mix) A2 Dennis (Ripperton's Eight Wheels Dub) B Dennis (Baikal Remix)
RA