OAKE - Offenbarung

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  • ドイツ出身のデュオOakeのデビュー12インチは、まもなくリリース予定のHaxan Cloakによるアルバム『Excavation』やBlackest Ever BlackのDalhousと同種の恐怖感を有している。3トラック共に蛇のごとく前に進み、そのリズムは拡散されたキックや人間の呻き声、ラフに削り取られたストリングスの沼のなかに埋まっている。タイトルトラックではこうしたベーシックなエレメントをトラック全体に恐ろしいほどの推進力を与える雷鳴のようなバックグラウンド・ノイズと共に配置している。"Dybbuk"は強烈なドラムの大音響で始まり、やがて表面を遠くでかき鳴らされるヴァイオリンのコーラスに覆われた騒々しいテクノへとエスカレートしていく。メロドラマティックではあるがそれはあくまで意図的なものであり、無慈悲すぎるという印象は与えていない。 Downwardsらしいテクノっぽさを滲ませながらも、OAKEのサウンドはより生々しく牧歌的な色彩を帯びており、Carter TuttiやNurse With Wound、Coilといったブリティッシュ・ポスト・インダストリアルの系譜から強い影響を受けている。とくに荒涼さとドラマティックさを携えた"Left Already"はCoilの後期作を思わせ、急降下するストリングスが月夜のノクターンを奏でているかのようだ。そのサウンドは冬の風景を連想させ、ドローンは霧のように空気中を漂い、霜で覆われた大地をパーカッションがひび割れさせている。
  • Tracklist
      A Drenba Nih Sendaut B1 Erajh Nur Dwfa B2 Nihnin Ned Bargund
RA