Disco Cuatro - CVLT Edits

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  • 2011年、プレス工程の遅れからレーベル閉鎖寸前まで追い込まれたDiscos Capablancaは、昨年そのオーナーCapablancaによるリミテッド・ヴァイナル主体のリリース方針転換によってなんとか立ち直った。ミネアポリス出身のデュオFood Pyramidがシンフォニックでビートレスなリリースを展開する一方、リスボンのCVLTは異質のトラックを携えての登場だ。"Desperate Flamingo"は過剰なまでの興奮に満ちた、ラテン色の強いハウスであり、しっかりとしたビートの上には狂乱的なシンセが被せられている。生ドラムとフラメンコ調を交えたインタールードがトラックにけばけばしい光彩を与えている。今年リリースされた作品のなかでも、もっとも奇妙で素晴らしいレコードのひとつであろう。"Mojo Working"ではよりゆったりとしたペースへと持ち込み、滑らかなアコースティック・ギターのリフやじわじわとしたエレクトロ・ファンク調のフレーズがグルーヴィな下地を整え、リード・ヴォーカルの心地よいトーンを迎えている。Muddy Watersをオリジナルとしたこのトラックは、Aサイドのトラックと同様に(本来は45rpmだが)33rpmでプレイしても実にしっくりとくるサウンドだ。
  • Tracklist
      A Desperate Flamingo B Mojo Working
RA