Manhooker - Wheels In Motion EP

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  • Ostgut Tonのサブレーベル、UntertonはOstgut Tonのラインナップから外れるオフシュート的なリリースの受け皿として昨年スタートした。Gerd JansonとPhilip Lauerのコラボレーション、Tuff City Kidsによるインダストリアルなハウスに続き、Untertonはこの「Wheels in Motion EP」でさらに同様の路線を押し進めている。 ManhookerはGuiddoとMavinというプロデューサー兼シンガーのデュオであり、これがデビュー・リリースとなる。 星のような輝きを持った2つのモダン・ディスコ・トラックには初期シカゴハウス的なソウル感覚も感じられる。もちろん、このような作風を売りにしたレコードはこれまでも多く存在してきたが、Manhookerの場合はあまりうまくやってのけているとは言えない。気をそらすようなスタジアム・サイズのリヴァーブが奢られた"Wheels in Motion"ではアレンジメントも雑然としており、ダンスフロアーでの誘惑を扇情的に語る"Club Anonymous"も不器用な英語のリリック("Let us hook up / my cuckoo")ばかりが鼻につく。 両トラックはブラジルのディスコハウス専門ネットレーベルMister Miseryのボス、Rotcivによってリミックスが手掛けられている。彼はどうにか両トラックを料理してのけているが、パーカッションを強化し、余分なディテールを排して通常のクラブトラック的な長さに仕立て直すというそのアプローチは予想の範囲内と言えるものだ。とりわけ、"Club Anonymous"のリミックスはMavinの催眠的なメロディを下敷きとしてベースラインを強化することでオリジナルからは大きく印象を変えることに成功している。それでも、オリジナルのトラックそのものにおける強度の不安定さはやはり否めない。
  • Tracklist
      A1 Wheels In Motion A2 Wheels In Motion (Rotciv Remix) B1 Club Anonymous B2 Club Anonymous (Rotciv Extended Mix)
RA