• カート
  • RA Store
  • ログイン / 新規登録
  • ログイン
  • 登録
Resident Advisor
×
Search
Submit
Did you mean
×
  • Resident Advisor
  • Magazine
    • ニュース
    • レビュー
    • 特集
    • Videos
  • リスト
    • Events
    • クラブ
    • フェスティバル
    • フォト
  • Music
    • アーティスト
    • New Tracks
    • DJチャート
    • Podcasts
  • Search
  • レビュー
  • /
  • アルバム

Derrick May and Jimmy Edgar - We Love... Detroit

    • レーベル /
      We Love Music
      WLR002
    • 発売 /
      January 2013
    • スタイル /
      House, Techno, Electro
    • コメント /
      コメントする
    • 評価 /
      3.5/5
    • 前
    • 次
    Derrick May and Jimmy Edgar - We Love... Detroit Derrick May and Jimmy Edgar - We Love... Detroit
    Derrick May and Jimmy Edgar - We Love... Detroit 価値のあるものに対しては、しかるべき対価を支払うべきだ。マーケットに胡散臭いコンセプトのもと作られたミックスやコンピレーションが溢れかえるなか、『We Love... Detroit』の背後にあるアイデアには一分の隙もない。デトロイトの2つの世代を代表するネイティブ、Derrick MayとJimmy Edgarによって選曲されたこの2枚のアンミックスCDにはデトロイトのサウンドがどのようにして発展し、そして増殖し続けているかが示されている。もちろん、こうした見方はこの作品全体に比べればごく部分的なものにすぎない。少なくとも、この『We Love... Detroit』が確たる説得力と愛のもとに作られたことは確かだ。

    2枚のCDで構成されている以上、どちらがより優れているかという議論は不可避なものであるが、Mayが手掛けたCD1は素晴らしい。彼のチョイスはデトロイト以外のトラックが多く含まれているものの、飾り気のないエレガントさを持ったドラマティックなマシーン・ミュージックとしての古典的なデトロイト・テクノのサウンドを見事に体現している。さらに重要なのは、彼のセレクションがデトロイト・テクノの中心にある二面性を表現しているという点だ。つまり、ダンスミュージックであると同時に、メランコリーと個人的な内省の発露としてのデトロイト・テクノの特徴だ。アフリカ的要素(Yotam Avni "Pentimento")やジャズ・ファンク的要素(チープでスムーズなサクソフォンが配された"Power Thru Pt 3")を織り交ぜた事でその饒舌さはさらに増している。そのセレクションを通して、Mayはデトロイトにおける多様な文脈性を表現して見せているのだ。

    CD1のハイライトといえば、Petar Dundovによる壮大でクラシカルなシンセサイザー叙事詩 "Distant Shores"とKiNK "Hand Made"だろう。Grazziniによるスイートで精緻なデリケートさを持った "Nova" もまた、ヨーロッパ産の初期エレクトロの影響を受けたデトロイト・テクノの初期の姿として貴重なトラックだ。70年代ソウルからのストリングス・サンプルを用いたAndresの"New For U"ではDaisy Age的なフィーリングを爪弾くようなエレクトロ・ポップ調のリズムに落とし込み、デトロイト・テクノとUSヒップホップ、ヨーロッパのインディー・ダンスを繋ぎ合わせているかのようだ。デトロイト・サウンドは決して隔絶されて生まれたものではないのだ。

    都市の表情は一面的なものとは限らないことを証明するかのように、セックス・ファンクを唱えるJimmy Edgarはほぼすべてをデトロイト産のサウンドでまとめつつ、一般的に想像されるような「デトロイト・サウンド」からは一線を画している。彼のセレクションの冒頭は、やけにせわしなく、細かなエディットが施された90年代ハウス(カットアップされたヴォーカル・サンプル、薄いエレクトロニクス、Strictly Rhythm調のドラム)で飾られ、MayがBerghainとしたらEdgarのセレクションはPanorama Barといったところだろうか。Edgar自身やMagdaやKyle Hallのトラックは世界的なスケールにおけるデトロイトの勢力の強さを現している。Edgarの"Semierotic"はデトロイトの地下水脈を流れるエレクトロ・ファンクを体現し、MagdaのトラックはDrexciyaの沸騰するようなテクノを連想させる。HallとKeroによる"Zug Island"も素晴らしく、騒々しいパーカッションと悪辣なアシッド・ラインに彩られた変化球で、そのルーツにはデトロイト・テクノ独自の実験精神が窺える。

    こうしたハイライト的な部分や、テクノとハウスの境界線がソフトフォーカスとなってぼやけていくような感覚はあくまでも彼の選曲による妙のおかげだと言ってよく、アンミックスであることはその理由ではない。深夜のドラッグ・ミュージック的な趣を醸し出すEdgerのセレクションはそのトラックのデザインという点でもどっしりとしたベース・グルーヴや特徴的なテクスチャーを持ったエフェクト、反復性の強いサウンドなどで構成されており、午前6時のクラウドを最後の爆発に向けてじらしているかのようなムードをたたえている。全体を通して聴かずとも、そしてDJによってミックスされなくとも、このセレクションははっきりとした一体感を持っている。
    • 掲載日 /
      火 / 12 Feb 2013
    • 文 /
      Tony Naylor
    • Share
    • 翻訳 /
      Kohei Terazono
    • Tracklist /
      CD1: Chosen by Derrick May
      01. John Beltran - Synaptic Transmission
      02. Yotam Avni - Pentimento
      03. Petar Dundov - Distant Shores
      04. KiNK - Hand Made (Dub mix)
      05. Kai Alce - Power Thru Pt 3 (Mush Sax Dub)
      06. Deep'a & Biri - Hova
      07. Carl Craig - Sandstorms
      08. Federico Grazzini - Nova
      09. Benny Rodrigues - It's A Spiritual Thing
      10. Andres - New For U

      CD2: Chosen by Jimmy Edgar
      01. Jimmy Edgar - Let Yrself Be
      02. Lando Kal - Clockin
      03. Jimmy Edgar - Semierotic
      04. Magda - Late Night Woodward
      05. Kyle Hall & Kero- Zug Island
      06. Coyote Clean Up - Mount Babe Bricks
      07. Noel Jackson - That You Love Me
      08. Darling Farah - Body
      09. Magic Touch feat. N Dawson - Niks Groove
      10. Kris Wadsworth - Connection
      11. Axiom Crux - When Summer Doesn't Come
    0/
  • Popular reviews

    • コメントする

      Alvin Lucier & Ever Present Orchestra in Kyoto

    • コメントする

      Sónar Hong Kong 2018

    • コメントする

      MUTEK.ES 2018: Five key performances

    0/
  • Comments loading

    0/ #285496
    • More on We Love Music

      We Love Music

      Label affiliated with Ibiza promoters We love.
      View the full label profile

    0/
  • 関連アーティスト

    Derrick May
    Derrick May
    Carl Craig
    Carl Craig
    Magda
    Magda
    KiNK
    KiNK
    Petar Dundov
    Petar Dundov
    Kris Wadsworth
    Kris Wadsworth
    Kai Alce
    Kai Alce
    Kyle Hall
    Kyle Hall
    Federico Grazzini
    Federico Grazzini
    Yotam Avni
    Yotam Avni
    Benny Rodrigues
    Benny Rodrigues
    Kero
    Kero
    Deep'a & Biri
    Deep'a & Biri
    Jimmy Edgar
    Jimmy Edgar
    Noël Jackson
    Noël Jackson
    Darling Farah
    Darling Farah
    John Beltran
    John Beltran
    Lando Kal
    Lando Kal
    Magic Touch
    Magic Touch
    Mush
    Mush
    Coyote Clean Up
    Coyote Clean Up
    0/
    • RA
    • Copyright © 2018 Resident Advisor Ltd.
    • All rights reserved
    • プライバシー & 利用規約
    • Resident Advisor /
    • About
    • 広告
    • Jobs
    • RA Events

    • RA Tickets /
    • マイチケット
    • チケットに関する FAQ
    • Resale
    • RAでチケットを売る
    • イベントを投稿

    • Apps /
    • RA Guide
    • RA Ticket Scanner
    • Elsewhere /
    • Watch on YouTube
    • Follow on Facebook
    • Listen on Apple Music
    • Stream on Spotify
  • English
    • RA on YouTube
    • RA on Facebook
    • RA on Twitter
    • RA on Google+
    • RA on Instagram
    • RA on Soundcloud