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Four Tet - 0181

    • レーベル /
      Text Records
      TEXT021
    • 発売 /
      January 2013
    • 評価 /
      3.5/5
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    Four Tet - 0181 Four Tet - 0181
    Four Tet - 0181 インターネット上ではさまざまなフリー・ダウンロード作品が日々リリースされているが、あらゆる先入観を排したとしても、そして昨今のコンテンツに貪欲な大衆のあり方を考えたとしても、この『0181』がフリー・ダウンロードでリリースされるという事実は非常に寛大かつ太っ腹だ。この38分におよぶフリー・ダウンロード・アルバムはKieran HebdenがFour Tetとして1997年にリリースしたファースト・アルバムと2001年のセカンド・ソロアルバム『Pause』の間に制作されたスケッチや没テイクその他を集めたものだ。言い換えれば、この時代はDJ Shadowにインスパイアされて音楽制作を始めたこの控えめなプロデューサーが徐々に成熟し、昨今の彼の作品で聴かれるようなシネマティックなサウンドに至ろうとするまでの冒険的な時代であったと言える。

    この時期の彼の作品を念頭に置いて考えると、ここに収められたサウンドに大きな驚きは無い。いわゆるスタンダードなFour Tetサウンド—つまり煌めくように速度を速めたギター・ループ、柔らかなエッジを有したブレイクビーツ、音楽的なサンプル・コラージュ—はここでもしっかりと確認することが出来る。だとすると、この『0181』での聴きどころの大部分はその構造にこそあるだろう。これは連続性のあるアルバムというよりはミックステープ的な印象が強く、トラックリストもなければ20の風変わりな「トラック」が30秒ごとに入れ替わり立ち替わり唐突に興味を促し続けていくだけだ。こうした「曲」という形で文脈化される以前の状態でFour Tetのアイデアを聴くのはなかなか新鮮だ。実際、ここに収められたトラックの多く—3:30での哀調を帯びたピアノ・ループ、もしくは7:45でのムーディでヴァイナル・ノイズにまみれたオルゴールのメロディなど—はそれ自体でも非常に魅力的だ(この点について、彼はPinkの曲が長尺になりがちな点を引用してうまく説明している)。

    もちろん、通常のアルバムであればこうしたアプローチは作品全体の分断化につながりかねないのだが、この作品の場合はこうしたトラックごとの孤立と不一致性がうまく活かされている。カッティング・ルームでの繊細な作業という場からはいったん離れて、古いハードディスクの中味を探ることでこの『0181』は逆説的にHebden本人の思考と注意深さを反映していると言えるだろう。ここには、普段のFour Tetからはこぼれ落ちてしまう抗いがたい奇妙さが全体に滲み出ている。24:20における、ゴージャスでほとんどガムランのようにも聴こえるテクスチャーはたしかにその後の拡張を予見させるし、27:00でのうねるようでいてしかも控えめなビーツのループはその簡潔さに寄与している。ほかにも、当時の彼の作品にも現れていたフレーズの原型がここでも顔を覗かせている。とりわけ、ゆったりとした、ほのかにサイケデリック・ジャズ的な匂いを忍ばせた"Misnomer"(『Dialogue』収録)のフレーズも13:45や20:00で聴くことができる。

    とはいえ、あまりにも聴き慣れた展開もある。あまりにもサウンドの展開が容易に予想できてしまう瞬間はもっともこの作品がつまらなく感じられてしまう瞬間でもあるし、過去のイディオム化されたサウンドもここにはありのままに提示されている。4:00での明瞭でハープ的な響きを持つトーンや温かなブレイクビーツや、27:45でのトリップホップとフォーキーなギターの組み合わせはいかにも慣れ親しんだFour Tetサウンドそのものだし、そこに意外性はない。しかし、この『0181』の大部分はやはりHebdenのディスコグラフィーの価値を高めるものであるし、正式なアルバムほどの重要性や完成度は持ち合わせていないにしても、単なる付加的な作品として片付けるには勿体ないものであるのは確かだ。
    • 掲載日 /
      木 / 7 Feb 2013
    • 文 /
      Angus Finlayson
    • Share
    • 翻訳 /
      Kohei Terazono
    • Tracklist /
      01. 0181
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