Cobblestone Jazz - Before This

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  • 今年6月、ベルリンをベースに活動するModern Deep Quartetのメンバー4人はそれぞれのソロ活動を一本化し、1ヶ月の間Cobblestone Jazzプロジェクトでの制作作業に集中した。4人構成のアンサンブルとしてのニュー・マテリアルがこの間に数多く録音されたが、この2曲入りEPはDanuel Tate(フェンダー・ローズ)、Tyger Dhula(ドラム)、Mathew Jonson(SH-101ベース)の3人によって制作されたものであり、サルディーニャでバカンス中であったColin de la PlanteことThe Moleは参加していない。 これまでは10分以上の長尺トラックを好んで手掛ける傾向にあったこのグループにしてみると、このEPにおけるAサイドの7分という長さは意外なほど短いものに思える。これまでのトレードマークであったジャム的な色合いはより強くなっており、快活に編み込まれたサンバ・グルーヴには徐々に変化するシャッフル気味のハイハット、オーケストラ調のボンゴ、うねるベースラインが奢られている。その仕上がりは言うまでもなく前衛的であるものの、堂々たる自信に満ちてもいる。言ってしまえば、ベルリン的なハウスというよりはジャジーなUKガラージに近似している。Bサイドの"Before That"ではぐっと重心を低め、言わばAサイドのトラックをよりソフトなトーンに仕立てた上でパーカッシブで隙間の多い枠組みにあてはめ、3分ほど長尺にしたリワーク的な印象だ。
RA