MAM - Modern Heat EP

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  • リーズに本拠を構えるレーベル、FINAは2020 VisionとJimpsterのFreerangeとの間でゆるやかに運営されつつ、ここ12ヶ月足らずで実に5枚ものリリースを重ねているが、6枚目となる地元出身デュオMAMによるこのEPではディスコへの唐突な方向変換を試みている。Miguel Campbell(昨年後半、Hot Creationsから放たれたヒット"Something Special"の立役者)とMatt Hughesからなるこのコンビは全4トラックを通して派手さは抑えつつCrazy P譲りのコズミック・ファンクを遺憾なく発揮している。 "Modern Heat"は鮮やかに彩られた、目まぐるしくグリッサンドするメロディを持ったトラックで、ミッドテンポのハウスグルーヴの中でさまざまな遊び心が光る。全体的にスローにまとめられた"Crushed Ice"はプールに浮かんでいるような心地よさのなかにもちょっとしたディープさが見え隠れする(リミックス・ヴァージョンではそのディープさがさらに際立っている)。スウィートで甘いヴァイブは"Sunset Funk"でも続き、このEPを聴き終える頃にはすっかり開放的な気分で満たされることだろう。
RA