RA.715 Monster

  • Published
    Feb 10, 2020
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    180 MB
  • Length
    01:18:42
  • Oramicsの共同創設者が自身のダークサイドに踏み出す
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  • Monsterは、当時ドイツのMTVで放送されていた、イギリスのミュージックビデオを録画した何時間ものVHSを見ながら育った。Whitney HoustonやTina Turner、Kylie Minogueといったポップアイコンを聞いて育った彼女は、「ああいうダンシーな80年代後期のリズムが、私の音楽テイストや安っぽいメロディーへの愛を形作ったんだと思う」と語っている。このポーランド出身のDJは、後にダンスミュージックの中でも陶酔感のあるレイヴィーな領域へと方向転換したが、このヴィンテージサウンドへの初恋が、彼女のセットの基礎となっている。 Monsterの影響はDJ活動を超えたところにまで広がっている。彼女は、Rozbratというアナーキスト・スクワットで政治活動をスタートした断固たるアクティビストでもあるのだ。Rozbratは、彼女がDJやパーティーのオーガナイズについても学んだ場所だ。反同性愛プロパガンダや、ポーランドの政党Law And Justiceによるオルタナ右翼政権のコントロールの後、Monsterのキャリアは、ダンスミュージックと政治活動を慎重に融合させる自身の手腕によって定義づけられていった。ワルシャワ拠点のプラットフォームOramicsの共同創設者として、彼女は女性やノンバイナリーの人々を中心としたパーティーを主催するほか、最近ではポーランドのLGBTQAI+コミュニティや、ロジャヴァ(シリアの北〜北東部に広がるクルド人の自治区)でのクルド人の抵抗運動と連帯したコンピレーションをリリースした。そして、彼女のDJへのアプローチもまた、アーティストが地元に留まることでシーンに大きな影響を与えることを証明している。東欧のシーンにおいて積極的に発言する主張者として、DJである彼女は(一見避けられない)ベルリンへの移住に断固として背いている。 この彼女のRAポッドキャストは、今勢いを見せるアーティストを見事に示しており、80年代色を帯びたアシッドやエレクトロ、トランスを浮遊している。ダークサイドに身を乗り出しているが、ポズナンのシーンで有名な彼女のコスミックグルーヴはそのままだ。CDJとReloopターンテーブルで作られたこのミックスは、ポーランドとウクライナのアーティストに焦点を当てた、この上なく郷愁に満ちた内容となっている。
  • Tracklist
      1. X - Get Unconscious 2. Human Resource – House Feeling 3. The Diceman – Supervisor Error 4. Photonz – Shakti 5. MRTN. - Shelter (unreleased) 6. Fractions – The Eternal Pursuit Of Unhappiness 7. Radiation 30376 - Nietoperz (unreleased) 8. Furious Frank – Hallucinations 9. Jaxe – Doom 10. Natural Nate vs Jiggabot - Beyond the Bloodmoon 11. D.K. - Frozen Sword 12. AceMo – Existential 13. Mala Herba – Dawaj (unreleased) 14. Atheris - ZRS-2A2 Feroa 15. Neon Chambers – Cascade 16. Lou Karsh – Photosynthesis 17. Abu Zeinah - Naga (Fau Remix) 18. CJ Bolland – Con Spirito 19. Mr. Sosa - London Ting (Break Yer Back Mix) 20. Morwell - Stay Flo (Solange bootleg) 21. Hamilton Scalpel - Uprated Nite Zone 22. TAKA – Cry Cry 23. Blu Terra – Western/Eastern 24. Poly Chain – How Deep Is The Black Sea 25. Lost Tribe – Angel
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