- 独自の道を切り開くアーティストによる、アルバム1枚分のマテリアル
- Jonny Nashは現在のバレアリックシーンにおけるカメレオンのような存在だ。00年代に日本に住み、傑出したディガーChee Shimizuもメンバーの一員であるクルーDiscosessionと共に暖かみのあるディスコ風の曲の数々を制作した。その後ロンドンに引っ越し、Shimizuが運営するストアOrganic Musicからレコードのインポートを始める。今の日本のアンビエントや80年代の音楽ブームが到来するずっと以前のことだ。その途中のどこかで、Nashの音楽はダンスフロア指向の要素が減り、より内向的なものになっていった。また、Kyle MartinとLand Of Light名義で活動を共にし、その後Gigi MasinとYoung Marcoと、Gaussian Curveとして画期的な現代アンビエントのアルバムを制作。それ後バリでの活動に続いた。
5年前、Nashは主に自分の音楽や身近なコラボレーターDiego HerreraことSuzanne Kraftのレコード作品をリリースするレーベルMelody As Truthを始動。同レーベルは、Steve Hiettスタイルのギターの探求からガムランを取り入れたサウンドスケープ、そしてNash自身の音世界を緩やかに漂う、彼の音楽における著しい前進に拍車をかけることになる。最新LP『Make A Wilderness』は特定するのが難しく、美しく荒涼としていて、インスピレーションとしてCormac McCarthyのラウンドスケープを思い起こさせる。
このRAのポッドキャストで、Nashはアルバム1枚分相当の自身の音楽をミックス。未発表曲、ライヴの抜粋、さらにNashとHerreraによる始まったばかりのシリーズMATStudioのために制作した楽曲や、今までに聞いたことのないコラボレーションの曲の数々が詰め込まれている。Jonny Nashは瞑想的な静けさをもたらしているのにも関わらず、一つの場所に止まるろうとはしない。
TracklistJonny Nash - Blue Feel
Gigi Masin & Jonny Nash - Interstellar
Kuniyuki Takahashi & Jonny Nash - Untitled 1
Jonny Nash - Untitled (Live at Red Light Radio store)
Kuniyuki Takahashi & Jonny Nash - Untitled 2
MATstudio - In Strange Company He Spoke Softly (Excerpt)
Kyle Martin & Jonny Nash - Loved Me
MATstudio - The Perishable Imagination (Excerpt)
Jonny Nash - Face Of Another
Jonny Nash - Conversations With Mike / Down In Babakan (Live @ Hosoi)
Kyle Martin & Jonny Nash - The Most Important Thing