• Published
    Dec 4, 2017
  • Filesize
    153 MB
  • Length
    01:06:52
  • イタリアの音の彫刻家による、透き通ったテクノ
  • Share
  • 我々の多くがNeelことGiuseppe Tillieciの名前を知ったのは、彼とDonato DozzyによるデュオVoices From The Lakeが2012年に発表したセルフタイトルLPがきっかけだったはずだ。同作はRAのディスクレビューで5点満点を獲得し、Voices From The Lakeをある特定の種のテクノにおけるマスターに位置付けた。それは、繊細かつサイケデリックであり、音そのものにも重点を置いたテクノだ。その2年後、Tillieciはソロアーティストとして、Spectrum SpoolsからアンビエントLP『Phobos』を発表。質感と雰囲気が散りばめられ、宇宙のドラマのような感覚を呼び起こす同作で、彼は類い稀なるサウンドデザインの才能を証明した。また、TillieciはDJ/プロデューサーのほか、マスタリングエンジニアとしての一面も持つ。彼のレコードの驚くほどクリアな音を聴けば、それも納得だ。 『Phobos』を発表してから数年経ち、Tillieciは自身のサウンドにビートを取り戻した。彼は今年、TokenやAuxillary、自身主宰のSpazio Disponibileからテクノのレコードをリリースしており、間もなくクラブ志向の最新ライブセットもお披露目予定だという。RA.601を聴けば分かる通り、Neelのサウンドは今、これまでのように豊かで鮮やかでありながら、過去最高に力強くなっている。
RA