- Gerd JansonとPhillip Lauerが昔のキラーチューンをミックス
- フランクフルト周辺エリアを拠点に活動し、メロディを多用したハウス・ディスコサウンドで知られるベテランGerd JansonとPhillip Lauer。このふたりによるプロジェクトがTuff City Kidsだ。各自の順調なソロ活動に並行して、JansonとLauerは00年代後半から一緒に音楽制作を行っている。最初はリミックスに特化して制作作業を行い、後にUnterton、Delsin、Internasjonalといったレーベルからオリジナルトラックを発表するようになった。しかし、彼らのディスコグラフィーにはリミックスの数々やシングル数枚、そして、アルバム1枚が含まれているものの、ふたりが一緒にDJをすることは年に数回しかない。ふたりのDJセット(2016年はRobert Johnson、Sónar、アメリカのクラブで行われた)で聞けるのは、どっしりとしたハウス、ディスコ、ニューウェーブ、EBMなど、ソロのDJ時と同じ、クラシックなクラブサウンドだ。ふたりは壮大なトラックを多用するものの、繊細なタッチと卓越したペース配分は彼らのセットを技巧派な印象に変える。そのスタイルは、長年のレコード収集とDJ経験によって裏付けられたものだ。
今週のRA podcastではパーティーモードにスイッチが入ったTuff City Kidsを聞くことができる。彼らの好む「80年代と80年代以外の曲」を使ったアップビートな選曲のRA.552では、キャッチーなボーカルや轟くドラムサウンド、そして、舞い上がるメロディが次々と積み重ねられていく。どんな場所でもこのミックスなら、新年の到来をきっと盛り上げてくれるに違いない。
近況報告をお願いします
Phillip:ツアー。あと、リミックス数曲とTalamanca System用の新曲の制作。
Gerd:同じく。
今回の制作環境を教えて下さい
Phillip:台所のテーブルにPCを置いて、Ableton Liveでミックスした。Liveがどういう仕組みなのかちゃんと理解していなかったけど。めちゃくちゃ時間がかかった。
Gerd:そうそう、初めてPCを使ってミックスしたからね。プロの人は「イン・ザ・ボックス」ミックスっていうのかな。そんなに簡単じゃなかった。一番の理由は、Philippが俺を何時間も置き去りにして、買い物へ行ったり、食事の準備をしたりしたからだ。食事も大事なんだけどね。ハイデルベルクのミックスマスタリングマスターLopazzにレコーディングした音をきれいに整えてもらうまで、何度か非常事態に陥ったよ。
今回のミックスでは何を意識しましたか?
Phillip:自分たちが気に入っている80年代と80年代以外の曲をミックスしようと思った。ウェーブ、ニュービート、ポップ、それに、いろんなジャンルの原型になった曲とか。
Gerd:Phillipはそう考えていたんだけど、俺は『Latin Rascals Mastermix』みたいなワイルドで豪勢なものにしたかった。音を途切れ途切れにするエフェクトとか、すごいループとかあるでしょ。PCでミックスすることを否定しているわけじゃないよ。結局、Phillipのアイデアが採用されたけどね。
2016年は個人的にどんな年でしたか?
Phillip:あらかた、いい感じだった。
Gerd:同じく。
今年のリリースでお気に入りはありますか?
Phillip:・・・
Gerd:Phillipがやったのは全部よかった。あと、年末チャートや読者投票の結果もよかったね。
今後の予定を教えてください
Phillip:ツアーとレコーディング。
Gerd:同じく。
TracklistZeus B Held - The Glass Bead Dice Man (Feat. Luke Rhinehart)
The Reels - Return (TCK Edit for Diego)
The Now Generation - African Nightclub
Japan - Cantonese Boy (TCK Edit)
Absolute Body Control - Lonely This Christmas
Eleven Pond - Watching Trees (Bedroom Demo) (DJ GJ Edit)
Camouflage - The Great Commandment (Justin Strauss Remix)
The Unknown DJ - Basstronic (Bonus Beats)
Neuland - Gehirnamputiert
Gabi Delgado - History Of A Kiss
Forum - Papillon
Pet Shop Boys - Heart (Shep Pettibone Version)
Soundmachine - It Ain't Necessarily So (In the Style Of Bronski Beat)
British Electronic Foundation - Decline Of The West