- UKのテクノヒーロー登場
- James RuskinはUKテクノの礎である。彼がシーンに登場したのは、Downwards、Peacefrog、Soma Quality Recordingsといったレーベルから先駆的な作品が発表され、UKテクノが豊作の時期を迎えていた90年代中期のことだ。1996年、RuskinはRichard PolsonとレーベルBlueprintを設立(残念ながら、Polsonは2000年にこの世を去っている)。Underground Resistanceのサウンドや影響力のあったバーミンガム・スタイルを取り入れながら、ふたりは疾走感溢れるロウなサウンドを探求し、即座に国内外のDJから注目を集め、UKテクノシーンの重要レーベルとしてBlueprintの地位を盤石なものにした。それは20年経った今も変わっておらず、レーベルカタログにはOliver Ho、Surgeonといった人気作品の他、最近ではLakkerやSamuel Kerridgeの作品が並んでいる。
今週のポッドキャストには現在のRuskinを捉えたDJセットが収められている。ブロークンビーツを多用しているセクションがいくつか含まれており、Ruskinにしては意外だと感じられるかもしれないが、今回のミックスも20年にわたるキャリアに通底する彼の芸術的スキルによってまとめられている。
近況報告をお願いします
今年はずっとレーベル運営といろんなプロジェクトの立ち上げと仕上げをやっていたよ。
今回の制作環境を教えて下さい
一般的なDJセッティングを使って自分のスタジオでミックスをレコーディングした。
ミックスのコンセプトについて教えて下さい
最近のDJセットの感じが伝わるような音楽を何曲か使うようにした。
RegisやMark Broomとコラボレーションを数多く行っていますが、コラボレーションを成功させるために必要なことを教えて下さい
意思疎通がしっかりと取れること。互いの判断を信じること。あと、何かよくないって言われても気にし過ぎないこと。
現在と90年代のUKテクノの違いは主に何だと思いますか?
音楽は常に進化するものだよ。テクノロジーの発達によって音楽でできることは90年代から劇的に変化している。それに伴って、実験的なものがかつてなく増えていて、音楽を進化させ続けているね。
最近ではBlueprintからOliver Hoやご自身のトラックを再発されていますが、再発盤を出してもいい時期だと思ったのは何故でしょうか?
Blueprintが20周年を迎えるときだったし、テクノを聞き始めたのが最近だっていう若い世代の中にはOliverの初期作品を知らない人がいるかもしれないって思ったんだ。それに、最新の技術でもっと入念にマスタリングを施せば素晴らしくなる作品があると思っていた。
今後の予定は?
今は制作に集中するようにしていて、新しい曲をたくさん作ってBlueprintの今後のリリースにしていくよ。もちろん、週末にはDJもするよ。
TracklistRussell Haswell - Interlude
Final - My Body is a Dying Machine
Lakker - Chain Of Combs
Tessela - Sorbet
Phase - R- Mash (O/V/R Mix)
65D Mavericks - Midnight
Steve Bicknell - Lost 3 (James Ruskin Remix)
Simon Shreeve - Healing Bowl
Autechre - Pendulu
Eschaton - Dues Irae
Ancestral Voices - Sleepless Ritual (Samuel Kerridge Remix)
Blawan - Passer By
Plaid - Clock
Tessela - Rub
O/V/R - Easy Prey
Surgeon Meets Outline - Golden Age
Rumah & Progression - Lein
Oliver Ho - Genuflect
Regis - Party Spoiler Too
Ansome - Snake Eyes (O/V/R Mix)
Makaton - Coast to Coast
James Ruskin & DVS1 - Page 1
Ruskin & Broom - Domwen
Planetary Assault Systems - Dungeon (Phase Remix)
Surgeon - Bland Ambition
Truss - Wanastow
James Ruskin - 6Teenth
Randomer - Sheen