• Published
    Jul 11, 2016
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    129 MB
  • Length
    00:56:22
  • ダークサイドから放つオールドスクール・ガラージ&グライム。
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  • Dizzee RascalとSteve Albiniにはどんな繋がりがあるか?FugaziとGeeneusとの関連は?Raime名義でのセカンドアルバム『Tooth』で、Joe AndrewsとTom Halsteadからなるデュオはそれを見出そうと試みた。同アルバムは、ポスト・ハードコアとガラージ、グライム(その他にも、ダブテクノなど様々な音楽の要素がミックスされていた)との間における思いがけないダイアログを探った作品であった。『Tooth』には緊張感のあるギターラインが多く取り入られており、ポスト・ハードコアの影響を受けていることが容易に理解できるが、そこにはUKクラブミュージックの存在もまた、じっくり、そして着実に顕われている。「リズムセクションのほとんどは、グライムとガラージ周辺をベースにしている」と、AndrewsとHalsteadは下記のインタビューで語っている。「全てのハットとスネアは”オフ”の上にあって、ベースラインも同じような原理だ。」“Hold Your Line”はその良い例であり、トラックのテンポを少し上げると特に分かりやすいのだが、ブラッシュされたハットと脈打つベースラインの相互作用は、正に純粋なガラージである。『Tooth』は、2012年発表のRaimeの傑作デビューアルバム『Quarter Turns Over A Living Line』に続く作品。前作によって、デュオ自身、そしてリリース元であるBlackest Ever Blackの両方は、エクスペリメンタルなエレクトロニックミュージックにおける新たな巨大勢力としての評価を獲得した。 その年、ロンドンのサウスバンク・センターにてRAがホストしたアルバムのUKプレミアは、AndrewsとHalsteadが如何に二元性を重要視してきたのかということを証明した夜となった。着席の観客席から見る彼らのオーディオヴィジュアル・パフォーマンスでは、漆黒のドローンとベースの重さをじっくりと堪能できた。そして同日夜、彼らはCorsica StudiosにDJセットで出演し、猛烈なハードコアとジャングルを披露した。我々は皆さんに、こうした点を念頭に置いて、『Tooth』を聴いてからRA.528を聴くことをオススメしたい。オールヴァイナルの、ガラージとグライムを織り交ぜたこのミックスは、喜びを引き起こしそうであると同時に恐ろしいセットでもある。 近況報告をお願いします 主に、僕たちにとって初めてのライブショウを行っているよ、その前にはたくさん練習も。結構トラディショナルなライブのセットアップだから、しっかりとやり方を覚えないといけなかった。僕たちは今までスタジオベースのエレクトロニックプロデューサーだったから特にね。今の所すごく順調で、期待通り、パフォーマンスに対して全く新しい考えを持てるようになった。間違った方向に行ってしまう可能性もあるけど、今まで以上に大きなエナジーとフィーリングがすごく新鮮だよ。 1番最初のショウは、トロントの素晴らしいヴェニューであったUnsoundのイベントだった。港にある発電所跡地で、スケールがとても大きかったよ。映画『ロボコップ』の最新作の撮影場所だったと思ったんだけど、もしかしたら僕たちの単なる想像かも。この新しいライブセットを披露するのはその時が初めてだったから、スタートするには結構勇気のいる会場だったね。 今回の制作環境を教えて下さい このミックスはロンドンにある僕たちのホームスタジオで録った。全部ヴァイナルだよ。最初は(TechnicsのSL-)1210を使って、その後PCで修正した。整然と並んだレコードが最終的には床にバラまかれていたっていう、よくある状況だったよ。 ミックスのコンセプトについて教えて下さい 実を言うと、長年かけて集めてきたお気に入りのUKガラージとグライムのレコードコレクションをディグするのにいい口実になった。僕たちが常についていっているスタイルだし、ニューアルバムもそこから影響を受けているから、いいタイミングだったよ。いくつか他のアイディアもあってやってみたんだけど、最終的には、やりすぎるよりも楽しいことをやろうと決めた。こういう感じでしょっちゅうプレイするけど、ちゃんとしたミックスを録る機会も今までなかったから。 レコード収集はもう長年やっているから、初期のUK4つ打ちからスピードガラージ、2ステップ、グライムまで全部コレクションしている。だから選択肢はたくさんあったんだ。もちろん、そういうジャンルの中でもかなり色んなスタイルがあるんだけど、今回のミックスでは少しダークな部分をキープしたかったから、僕たちがずっと大好きな特定のトーンからは離れないようにした。全部恐い感じにはしたくなかったから、ストレートな音楽もたくさんあるけど、楽しんでかけられるようなのを数曲だけ入れた。特に2ステップと4つ打ちのバウンスは、僕たちが大好きな、ちょっとスピーディーなロンドンの音楽にピッタリなんだ。 デビューアルバムから『Tooth』の発表までは4年という間隔がありました。新作の方向性を決めるのには結構時間がかかったのでしょうか? もちろん。かなり時間をかけて、いろんなやり方を試したよ。今回は、より独特で、むき出しのレコードを作ろうと頑になっていたんだけど、僕たちが興味のあった色んなスタイルをいくつか合体させるとなると、結構大変で。ちょうどいいバランスを録るのにはかなり時間がかかった。異なる音楽を平等にプレイするのはなかなかトリッキーで、試行錯誤の繰り返しだったよ。 あなた達は以前、ガラージとグライムのDNAは、あなた達が作る新しい音楽の中に存在していると語っていました。具体的には、トラックの中でどのように表現されていますか? リズムセクションのほとんどは、グライムとガラージ周辺をベースにしている、本当だよ。全てのハットとスネアは”オフ”の上にあって、ベースラインも同じような原理だ。実は、2ノートのギターパートは、グライムのレコードにある、同じようなシンセタイプのパートに影響を受けている。このベースミュージックのスタイルにはどちらも、僕たちが常に取り入れたいと思っていた素晴らしいパーカッション(のパート)がある。こういうタイプの音楽の、身体への影響の与え方にはずっと憧れていたから、それを僕たちのサウンドに取り込むは良いアイディアじゃないかと思った。 今後の予定は? 年内はずっとショウが入っていて、後はまたスタジオに入るよ。すぐに制作に戻りたい欲求に駆られるんだ。
  • Tracklist
      DJ Scud - No Love - Transparent Oris Jay featuring MC Rankin - Biggin Up the Massive - Urban Underground UK M Dubs meets Fierce - Sweet Love (Dubride) Wildstar Records Brotherhood presents - Small Step - Ride It Riddims Sunship Vs Chunky - Dreadest Love - Not on Label Anthill Mob - So In Love - Confetti Records Abstrac - Love In Dub - Confetti Records Geeneus - Shocka - Not on Label Platinum 45 featuring More Fire Crew - Oi (Instrumental) FTL G.T.K featuring MC Stone - Roar - NorthWest10 Records DJ Charmzy - R-Ha Bonus - Black Ops Dizzee Rascal - Wheel - Dirty Stank Recordings Tubz & Footz - Its War - Braindead Entertainment Danny Weed - Shank Riddem - Roll Deep Recordings Ruff Sqwad - Anna Vocal - Ruff Sqwad Recordings Shot City - April Showers - Shot City Records Kamikaze – Ghetto Kyote Vocal - Kamikaze Recordings
RA