- ダンス・ミュージックのレジェンドが舵を取る
- Boys Ownや、Shoom、Primal Scream、歯に衣着せぬ喋り方、そしてあのヒゲ。神話化されたAndrew Weatherallのイメージを取り払ってみよう。残るのは、服とフットボールが好きで、ただ良い音楽を作りたいと思っている普通の男性だ。彼は30年ほどのキャリアの中で、音楽アーティストとしてありとあらゆることを経験してきたのだろうが、Weatherallはくだらないことに時間を費やすことなく、高い評価を得る存在になっている。簡潔に彼のストーリーをまとめると、WeatherallはUKでダンス・ミュージックの第一波が起こっていた時期にDJ、プロデューサー、そしてジャーナリストとして名を挙げ、その後Primal Scream、Beth Orton、My Bloody Valentineといったアクトのプロデュースやリミックスを手がけ、Two Lone SwordsmenとThe Sabres Of ParadiseというWarp所属の人気グループを2つ結成した。そしてDJ、プロデューサー、レーベル・ボスという立場を通して、レフトフィールドなUKダンス・ミュージックの礎を築いたひとりとなった。そんなWeatherallにとって、コラボレーションは重要な要素でありつづける。彼は「ミッドテンポ」なセミレギュラーのパーティーA Love From Outer SpaceをSean Johnstonと、ヨーロッパやUKの様々なクラブで開催している。また、彼の最新のアルバム『Ruled By Passion, Destroyed By Lust』はTimothy J. Fairplay とのThe Asphodells名義での作品だった。ふたりはダビーでシンセ・ヘヴィーなダンス・トラックをバンド形式で制作している。そしてWeatherallと同じ東ロンドンのスタジオで制作をする他、よく彼とバックトゥーバックセットをプレイするDaniel Averyは、Weatherallの弟子に近い存在だ。
今回のRA.470には、Weatherallを常に興味深い存在にしてきた要素が豊富だ。テンポは比較的慎重な速度でありながら、その上では豊潤な電子音が飛び交う。ハウスやディスコのトラックが中心だが、ギターバンドのスピリットも垣間見えるセットになっている。
近況報告をお願いします
リリースされるかどうかは解らんが、沢山の曲を制作しているよ。そしてMoine Dubhという、会員制のレコードレーベルを立ち上げているところだ。(ヴァイナル・オンリー、ダウンロード無し)あとは、新しいスタジオを探している。
ミックスの制作環境を教えてください
ロンドンの、どんどんと退屈な町になっているショアディッチにあるR.G.C.研究所で、もはや今の時代では珍しいCDバーナーを使って作った。
ミックスのコンセプトを教えてください
曲間が目立たないほどスムーズに、曲を繋げて行くことがコンセプトさ。
今後の予定は?
リリースされるかどうか解らない曲を作り続ける。LSDが芸術に与える影響に関する本の前書きを書いている。世俗の超越儀式でレコードをかける。そしてMoine Dubhという会員制のレコードレーベルを立ち上げる。(ヴァイナル・オンリー、ダウンロード無し)そして新しいスタジオに移転する予定だ。
TracklistVermont - Elektron (Prins Thomas Version)
Flash Atkins - The Wilderness
Simon Says - Coloritmo
Duncan Gray - I Can't Stand Lorraine (Club Bizarre Remix)
Club Bizarre - Trip To Holy Land
Flash Atkins - Acid House Creator
P.P.F. - Umbilical Cord
Duncan Gray - Churn Again
Vox Low - Something Is Wrong (Boot & Tax Remix)
Boot & Tax - Balkan Youth