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RA.422 Abdulla Rashim

Published
Jun 30, 2014
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159 MB
Length
01:09:20

深遠で、陶酔的なテクノ
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2011年にとある若いスウェーデン人のプロデューサーが、Abdulla Rashimという名義を用い、その名を冠したレーベルから作品をリリースし始めた。「本当の自分とは違う人物になりきるのが楽しいんだ」と、彼はDissolveでのインタビューで語っていた。「自分の本名とか、性格を世の中に曝け出すつもりはない」。Rashimは、音楽を通じて別のアイデンティティを形成したのだ。彼はディープでダークなテクノをPrologueやSemanticaといったレーベルからリリースする傍ら、自身のレーベルからも、これまで訪問してきたエチオピアの街をタイトルに冠した12インチを定期的に発表してきた。変則リズムを探究し、サウンドデザインを磨いたRashimは、リリースを重ねるごとに独創性を増していった。まるで、伝えようとしていることが回を重ねるごとに本人の中でより明確になっていったかのようであった。先月、Rashimのファースト・フルアルバム、『Unanimity』がリリースされ、彼がこれまで温めてきたアイディアがようやく形になった。同アルバムは、Rashimが他の人の音楽をリリースするために立ち上げたレーベル、Northern Electronicsからのリリースであった。これも、彼が作り上げたペルソナの周りに確固たる世界観が形成されていることを示唆する動きであった。『Unanimity』のレビューにてBrian Koladaは、「ディープでヒプノティック、そして冒険的なテクノが好きであれば、本作を逃してはならない。」といった文を綴っていた。それは、今回のRashimによるRAポッドキャストにもそのまま言えることだ。全神経を集中させて聴くべき内容であり、一旦ハマれば、なかなか抜け出せないミックスになっている。 まずは近況報告をお願いします 僕のNorthern Electronicsというレーベルからファーストアルバムを5月にリリースしたんだ。ここ数年、自分に鞭を打って音楽制作に没頭していて、休みをとることはないと思っていた。しかしこのアルバムを完成させた今、もうちょっとゆっくりできるようになって、最近は人生を楽しんでいるよ。 ミックスの制作環境を教えてください ストックホルムの自宅のスタジオで、Abletonやいくつかのマシンを使って制作したんだ。その後、友人のマスタリング・エンジニアのNeelに仕上げてもらった。 ミックスのコンセプトについて教えてください そろそろ新しいアプローチに挑戦したいと思ってたんだ。パーソナルなものにしたかったから、友人達にお願いしてトラックを沢山提供してもらった。それにプラス古いトラックも織り交ぜた。自分らしさを沢山詰め込んだミックスになったよ。「思考することと、精神を解き放つこと、という音楽的な矛盾」をニューアルバムのテーマにしていた、とあなたは語っていました。これはどういうことでしょう？こういう音楽に完全に入り込むには、頭を空っぽにして流れに身を任すことも必要だと思うんだ。音楽の創作者として、そういった自我のコントロールを放棄することに興味があるんだが、それは最終的には研ぎすまされた感覚へと繋がると思うんだ。 4/4拍子に捕われないトラックを制作することで、通常得られないムードやフィーリングを表現することができると感じますか？ 4/4拍子以外の拍子を用いることで、一般的なテクノの基盤から解き放たれて自由が手に入る。3/4拍子のトラックはとてもシリアスで、イカれた雰囲気を醸し出すことができて、凄く好きだ。こういったことをクリエイティブにやっている人たちは他にもいて、例えばレーベルメイトのKorridorなんてネクストレベルだ。 今後の予定は？ Northern Electronicsの運営を頑張るつもりだ。あと、今夏は北米ツアーが控えているんだ。
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