- ロンドンから届いた、埃まみれなサマーハウス
- FunkinEvenは最近Kyle Hallと良くコラボレートしている。どちらのプロデューサーも奇妙でラフなハウスを好み、まるで大西洋を挟んで産まれたドッペルゲンガーのような2人であるため、納得がいく組み合わせだ。しかしHallと共にFunkinEvil名義で活動する以前から、FunkinevenことSteven Julienはプロデューサーとして輝かしい活躍をしていた。彼は最初にEglo所属のアーティストとしてシーンに現れ、"She's Acid"や、Fatimaをフィーチャーした"Phone Line"といったクラブトラックで注目を集め、その後自身のレーベルAapron Recordsを立ち上げた。先月12インチをリリースしたのもまだ記憶に新しい。彼の作品には唯一無二のトレードマークサウンドがあり、このミックスでもその独特な、輪郭がぼんやりとし、時にレフトフィールドだが、常に遊び心があり神経質すぎないサウンドは、健在だ。
まずは近況報告をお願いします
新しいEP「Species」を最近仕上げた。2ヶ月後にリリース予定だ。Kyle Hallとの新しい「Funkinevil」EP も仕上げていて、新しくFatimaとも曲を作っている!それ以外ではギグで忙しかったし、ツアーも控えているよ。
ミックスの制作環境について教えてください
NTSラジオのスタジオで、CDJとPioneerのミキサーでミックスをしたものを直接Logicに録音し、最終的に多少手を加えた。
ミックスのコンセプトについて教えてください
難しいことはしていないよ。基本的に友人とかの未発表曲や今後リリース予定の新曲なんかをチョイスした。ハウスや、エディットもの、テクノ、その他に当てはまると思ったものは何でも入れたよ!
最近、Kyle HallとFunkinEvilとしてコラボレートしていますが、彼とはどういった所に共通点があると感じますか?
そもそも俺たちは音楽の好みがとても似ていて、仲良くなったんだ。2人ともHannaやWarren Harrisの大ファンという共通点がある。音楽の嗜好が近い2人が共に制作したら、きっと良いケミストリーが産まれると感じたんだ。非常にオーガニックな制作プロセスで、あまり考えないで感覚を便りにして音楽を作っているんだ。
Apronを設立するに至ったきっかけは何だったのですか?
ホワイトレーベルでエディットをリリースしようと思っていて、(Egloのボス)Alex Nutに相談してみたら、「少数限定なら自分でやりなよ」と、言われた。でも、待てよ。どうせ何かを自分でリリースするならちゃんとした形で、しかもエディットではなくて自分の曲をリリースしたらどうだろうと思ったんだ。数ヶ月検討したのち、Kyleの助けも借りて進めたんだ。
"Phone Line"のPVは去年のベストに入る素晴らしさでした。この発想はどこから生まれたのですか?
"Phone Line"は遊び心があってユーモラスな曲だ。PVのインスピレーションは90年代のR&Bなんだ。例えばディレクターのHype WilliamsがMissyとTimbalandとかのために作っていたようなPVさ。しかし何より最もインスパイアされたのは写真家のHelmut Newtonだ。特に彼の70年代の写真のカラーに影響を受けたよ。PVを見ればその影響はわかると思うね。
今後の予定は?
これからいくつかリリースを控えている。マイアミのGreg Beatoという新しいアーティストの12インチをApron Recordsからリリースするんだ。彼の"Respect the 78"という曲をミックスに入れたから一足先に視聴してくれ。
TracklistFunkineven - Species
Funkineven - The Joker
Funkineven - Dracula
Funkinevil - Igno
Greg Beato - Respect The 78
KMFH - Spoof
Funkineven - Aviator
Delroy Edwards - The Fast Lane
Seven Davis Jr - One
Kyle Hall - The Architect
Kyle Hall - H Bomb
Funkineven - Ym2
Delroy Edwards - Drop Dead
MGUN - Nun
KMFH - Finnapop
Funkineven - Mars
Funkinevil - Outro