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RA.359 The Haxan Cloak

Published
Apr 15, 2013
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43 MB
Length
00:37:09

スリリングなサウンドの衝突
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The Haxan Cloakという名義で活動しているロンドン拠点のアーティストBobby Krlicは、Tri Angleからニューアルバムのリリースを控えている。2011年のセルフタイトルのデビューアルバム同様、新作『Excavation』も漆黒の音に溢れているが、制作過程は前作と多少違なる。デビュー作はヴァイオリン、チェロ、ギターといった楽器の生演奏がベースになっていたのに対して、『Excavation』は音の加工がメインだ。音素材を細かく分解し、じめじめとした陰湿なリズムへと再構築。『The Haxan Cloak』でのストリングスやドローンが減り、よりエレクトロニックな質感に仕上がっている。最初に彼の名が浮上した2009年ごろから彼の音楽はShackleton、Sun O)))、Demdike Stare、Raimeといったアクトと比較され続けてきており、たしかにこういった比較は彼のドス黒い音楽性を伝える上で便利ではあるが、彼の作品やライブは安易にカテゴライズできるほど単純ではない。 RAのポッドキャストを「普段作らないような音楽を作る口実にした」と語るKrlicのミックスには、ダンスミュージックと同等にメタルの要素も詰め込まれており、Burning Star Core and Prurient、Sunn O)))、Boards of Canadaといったアーティストの楽曲のエディットなども収録されている。 まずは近況報告をお願いします 最近はライブの準備をしている。色々な機材に仕込みをして、来週のリリースパーティーのサウンドシステムの破壊を目論んでいる。 ミックスの制作環境について教えてください パソコンで作ったんだ。ロンドンのスタジオで作った部分もあるし、スウェーデンの小さな町にある、彼女の叔母の家で作ったりもした。 今回のミックスのコンセプトは？ このミックスを、普段作らないような音楽を作る口実にしたんだ。人の曲をサンプルとして利用して、「Haxan Cloak edit」として新しい曲に仕立て上げた。Burning Star CoreやKevin Drummの楽曲をヘンテコなテクノに再構築するのは楽しかったよ。 『The Haxan Cloak』では演奏を全てご自分で行っていましたが、『Excavatio』でもそれは同じですか？ まぁ、そうだね。だが今回は、前作とは違った役割を果たしたんだ。前作は、演奏者としてなるべくパソコンやテクノロジーに頼らなくていいように、演奏する時はレコーディングする以前からなるべく最適な音になるよう努力した。後からあまりパソコンで修正しなくていいように。だが、『Excavation』では、俺は演奏者というよりサウンドデザイナー/アレンジャーとして仕事したんだ。今回は、面白い音を瞬間的に捉えることに集中して、それを色々な機材で細かく分解した。虫眼鏡で音を観察する気分さ。音を細かい要素へと分解して、それを再アレンジして絵を描く。これはシンセサイザーではなくて、フィールドレコーディングの音なんだぜ、と人に教えたら驚かれるような音がたくさん詰まっているよ。 古典的なダンスミュージックに影響されていると思いますか？ 答えはイエスとノー両方だね。ダンスミュージックはたくさん聴くが、他の音楽も同じくらい聴くんだ。今回のアルバムでは、プロデューサーとして様々なカラーを見せたかった。最も難しかったのは自制だ。やりすぎないように、どうしてもその曲に必要な要素のみを入れることに注意した。 今後の予定は？ 音楽フェスSpitalfieldsのために制作した新曲を6月8日に公開する。これは、16世紀の作曲家John Dowlandの曲への俺なりの返答なんだ。ドラマーに参加してもらう。その前と、その後は基本的にずっとツアーをしているよ。バルセロナのPrimaveraのクロージングパーティーは楽しみだ。
Tracklist

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