- デトロイトから最も信頼の置けるプロデューサーの一人が登場。
- デトロイト出身のPatrice Scottは80年代からDJとして活動しているが、彼が世界を舞台にして注目を集め始めたのは、自身が主宰するSistrum Recordingsから12インチでデビュー作を放った2006年になってからのことだ。そのレーベルや作品群からして明らかだが、彼が推し進めるサウンドとは、テクノとは少し違った彼の故郷を彷彿させるようなもので、お決まりのパッドや繊細なキーによって深みを増した、メロディーが豊富なハウスと言える。下記のインタビューで語ってくれたように、Sistrum RecordingsとScott自身にとって活動初期から一番大切にしている事は、クオリティー・コントロールだという。"Raw Fusion"、"Far Away"、"Do You Feel Me?"、そして "Distance Against Time"なんかを聴けば、彼のそんな発言が口先だけのうたい文句ではないことが分かるだろう。
ここまで言えば、RA.298がどのようなものかご想像いただけるだろう。このクオリティーの高さに、サプライズを求める必要はあるだろうか?
最近の活動はどんな感じですか?
最近はヨーロッパでギグを行っているよ。新しいプロジェクトも手がけていて、Sistrumから新作EPを2枚リリースする予定だ。その他にも、リミックスや、他のアーティストとの別名儀プロジェクトなんかもある。
このミックスの制作環境を教えてください。
デトロイトの自宅スタジオで録音した。100%ヴァイナルで、Technics 1200を2台と、Numark M2のミキサーを使用したよ。
このミックスについて、何か特別なアイディアがあれば教えてください。
このミックスはとてもシンプルで自然なものだ。過去から現在までの自分のお気に入りの作品を収録した。バラエティーに富んだテクノやディープハウスといった、Partice ScottらしいDJセットだ。
昨年、Sistrumの活動はあまり見られなかったですね。何か特別な理由でもあるんですか?
答えはシンプルで、量よりも質を選んでいるからだ。質の良い音楽でリリースの準備が出来ている音源があれば、発売する。なければリリースしないだけ。とにかく音楽をリリースする、といった競争には興味がないんだ。質の悪い音楽も沢山出回っているけど、良い音楽にも出会うだろう。Sistrum Recordingsの目指すところは後者なんだ。
昨年は、頻繁に世界中へ行かれましたよね。自分の音が特にしっくりくる都市はどこですか?
どこがしっくり来るか、来ないかと言われると難しいね。殆どのクラブが僕の音を知っていて、ブッキングしてくれるからね。でも、最近とても楽しかったところは、グラスゴー、マンチェスター、そしてロシアのサンクトペテルブルグかな。
今後の予定は?
2012年初となるリリースが予定されていて、Imugem Orihasamという、とても才能あふれた日本人プロデューサーのEPを発売予定だ。その後、3月始めには僕のEPが発売されるよ。ヨーロッパでのギグや、5月にはデトロイトで開催されるビックイベントにも出演予定だ。デトロイトに来る際は、是非参加してほしいね。
TracklistK Alexi Shelby - Sweet Cum Down
M.T. aka bayaka - Mi Latino American Flour (Type 2)
M.T. aka bayaka - Mi Latino American Flour (Dub Mix)
Casey Hogan - Update the System
White label
Conforce - Spoiled (XDB Reshape 2)
Reese & Santonio - How to Play Our Music (Dub Mix)
Conforce - Vulcan
Sailor Mood - Brick Brick Brick (Dj Qu Remix)
Yasuo Sato - Mirage of Night Sky
Kerri Chandler - Light The World
Doc Martin - Se Me Free (Birchy's Groove)
John Heckle - Hard Sleeper
K Alexi Shelby - The Dream
Mike Grant - The Struggle of My People (Mr. G's There's Hope Mix)