RA.276 Alva Noto

  • Published
    Sep 12, 2011
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    59 MB
  • Length
    00:51:15
  • 現代エレクトロニック・ミュージックの先導者による、レアなDJミックス
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  • ドイツ人サウンド/ビジュアル・アーティストCarsten Nicolaiの電子音楽家としての名義がAlva Noteだ。90年代初期から様々な方面で活躍する彼の偉業を一纏めにする事は難しいが、画期的レーベルRaster Notonの創設者の一人であることこと、そして坂本龍一とのコラボレーションはとりわけよく知られる経歴の一つだ。そのデュオとしてはここ10年を通してRaster Notonから数々のフル・アルバムをリリースし、同時期に OpiateやRaster-Notonの創立者であるOlaf Bende、Frank Bretschneiderとのコラボ、そしてソロとしておよそ10ものアルバムリリースをしている。Nicolaiの手にかかったAlva Noteの音楽は、凄まじい程エクスペリメンタルであると特徴づけられる。 狂気さ、ノイズジェネレーター、そしてルーピングされたオシレーターと通信信号が見事に制御され、無秩序かつリズミカルに組み立てられたアンビエント・サウンドは、10月17日にリリースされるアルバム 『univrs』にも垣間みることができる。 RA.276では、51分のセットの中に Fennesz, Andy Stott, M.I.A., Steve Reich, Nine Inch Nails, Byetone, Donnacha Costello をまとめあげ、Alva Notoサウンドの幅広さを捉えることができる。 ここ最近の活動はどのような感じですか? アルバム制作も終盤に入っていて、このアルバムのライブセット用のビジュアルを準備しているところで忙しいよ。『univrs』ではライブ仕様のビデオも出す予定なんだ。シングル・プロジェクターを使った小さいスケールのものと、ダブル・プロジェクターを使った Uniscopeというライブセットを行う予定だよ。 ビジュアル・インスタレーションにも力を入れている。オープニングのイベントが9月22日にニューヨークの Space Galleryで開かれる予定だよ。それにRaster Noton 15周年記念ツアーを日本とヨーロッパで行う予定で、東京のWOMBでは大規模なイベントを、その後にはベルリンの Berghainでも豪華なラインナップを掲げてイベントを開催する。それから、バーミンガム、トリノなんかで小さいスケールのイベントも予定しているよ。 このミックスの制作環境について教えてください。 クロアチアにある島で、ノートパソコンを使ってレコーディングしたよ。 このミックスについて、なにか特別なアイデアなどがあれば教えてください。 ある意味Alva Noteのテクノスタイル・ミックスだね。数年前にDJをするようになったんだ。僕のDJセットを聴いた事がある人ならわかると思うけど、ダンスフロアーに特化したスタイルかつバラエティーに富んだものなんだ。だから、クラシックなテクノスタイルとは言えないね。様々なコントラストのミックスだからBPMも様々なんだ。 Berghainを訪れてインスピレーションを受けたんだ。確かMarcel Fengleだったと思うけど、ダンスフロアで鳴り響いていた音がすごくエクスペリメンタルで、そういった場所であれほど実験的なサウンドになりえることに感激したんだ。実験的なアイディアを探索しながらもダンスフロアを基にしたようなものを作りたかったんだ。 今と当初のエレクトロニック・ミュージックを比べて、一番興味深い点は何でしょうか? ツールが急激に変化してきたことかな。より柔軟性を増したと言ってよいかもしれないね。ツールを使い始めた当時は出来る事と出来ない事があったんだ。今リアルタイムで出来る事は、ライブミュージックだけでなくビジュアルを作る事でもあるんだ。リアルタイムに複雑なビデオのアレンジメントをする、なんていうね。昔では機材を運ぶのに大型トラックが必要だったのが、今ではバックパック一つだよ。 テクノロジーがもの凄い勢いで成長しているのは素晴らしい事だと思うよ。だからインターフェースがより重要なものになっていきインストルメントとしての役割をも果たすようになって、パソコンももはやそれ以上の役割を果たしているよね。パソコンを中心にインターフェースを作ることで、従来のような目に見えるインストルメントになる。大きな利点として取れると思うよ。もちろんツール自体もどんどん進化しているけどね。 ここ数年で、従来のやり方に囚われなくなったという事ですか?それは何故でしょう? 僕の目標はいつでも色々なものを繋ぐ事だった。クラシカルポップな要素、そしてそこに更に新しい要素をエクスペリメンタルなものに繋ぐ事が僕の作品のゴールだったし、今もそれは変わっていない。ポップとエクスペリメンタル・ミュージック、両フィールドを恐れることなんて無かったよ。新しいアルバムは、エレクトロの要素が入っているんだ。でも、エクルペリメント感も入っているよ。説明するのが難しいんだけど、なるべく多くのフロウを作ることが僕の意図していることなんだ。 今後の予定は? 前述した通り、色々な予定で一杯だよ。ライブツアー、インスタレーション・アートでのツアー、ビジュアル・インスタレーションや作品の制作。あと、ショートフィルムをまた作ろうかっていう話もしていて、おろらく来年あたり『Xerox』のシリーズに再び取りかかろうと思っているよ。
  • Tracklist
      Andy Stott - Execution Byetone - Plastic Star (Sleeparchive remix) Boys Noize - Rozz Box Fiedel - Doors To Manual M.I.A. - The Message Emptyset - Monad NHK - Entire Set Mark Fell - Track 14 Errorsmith Fennesz - Happy Audio Ryoji Ikeda - +/- Angelo Badalamenti - Mr. Roque / Betty's Theme Perspective Donnacha Costello - Minimise 3 Alva Noto - XerroxTekPart 1 Alva Noto - XerroxTeion Grischa Lichtenberger - 007_11101lv1b Alva Noto - UniDeform SebastiAn - Motor Nine Inch Nails - The Great Destroyer Steve Reich - Reed Phase MMM - Donna Robert Hood - Minimal, Minimal Pan Sonic - Teurastamo Alva Noto - XerroxSoma
RA