下北沢SPREADが営業継続のためのクラウドファンディングを実施中

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    Thu, Aug 27, 2020, 03:10
  • Words
    Suiko Nakai
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  • 今年2月末のオープン直後から休業を強いられていたクラブが、空間維持や音響・照明の工事などに必要な資金を9月3日まで募っている。
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  • 東京・下北沢のクラブSPREADによるCampfireキャンペーンが9月3日に終了する。 SPREADは今年2月末にオープンしたキャパシティ100名程のクラブ / ライブスペース。当初は3月に音響・照明の工事を施工し、4月から正式にスタートする予定だったが、政府よりCOVID-19感染拡大防止のためのイベント開催自粛や外出自粛要請が発令されたことから、SPREADも3月末から休業を余儀なくされていた。その影響により工事に使用するはずだった資金がなくなり、音楽イベントを開催するにあたって十分な設備が整っていないまま営業継続の危機を迎えている。 5月に入ってから、SPREADは都内を中心にパーティーを主催するFLATTOPや日本各地のプロモーターとともに配信プログラムVIDEO SERVICE “AMUSEMENT”をローンチ。1か月間に渡り、Chee Shimizu、YPY、DJ mew、Yoshinori Hayashi、7e、Mars89をはじめとする計115組のDJ / アーティストが無観客生配信を行った。音響・照明の機材はスタッフが外部より持ち込み、通常のクラブ営業ができない中でも、クラバーに向けた音楽の発信を続けていた。 クラウドファンディングのリターンには、SPREADに所属しFLATTOPを主宰するDJ、YELLOWUHURUが手掛けたナップサックに、CYKのKOTSUやsuiminらによるデザインのTシャツなどが含まれる。また、“AMUSEMENT”でも実施されたTYO GQOM × ¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U × BRDGによる限定イベントのチケットも用意されており、9月11日(金)の開催が見込まれている。いずれのプランにも、9月の正式オープン後に使えるドリンクチケットとSPREADオリジナルステッカーが付属する。 支援金は主に継続資金として、家賃や光熱費などの空間維持に関わる諸経費の支払い、運営スタッフの人件費や付帯する経費の支払い、そして正式オープンに向けての音響・照明工事費に充てがわれる。目標金額は300万円だが、残り1週間となった8月27日現在、その支援総額は約70万円となっている。 SPREADスタッフ代表のYELLOWUHURUこと鎌田知希はステートメントの中で、「配信の1ヶ月の間を通して私達の無力さを感じることも多々ありましたが、出演者、視聴者の方々からいただいた沢山の暖かいお言葉に勇気付けられました。自分自身の経験も含め、音楽は人々の救いになると信じております。新しいスペースではありますが、必ずご協力いただいた皆さまの支援を生かして皆さまにとってその様な "音楽の遊び場" となるようにスタッフ一同尽力いたします」とコメントしている。 SPREADへの支援とステートメント全文はこちらのCampfireページから。
RA