Published
Thu, May 21, 2020, 06:00
- 新型コロナウイルスのパンデミックに影響を受け、支援を必要としている人々のための、有益なリソースを紹介。
新型コロナウイルスことCOVID-19のパンデミックの中、エレクトロニックミュージックコミュニティ(およびその他)をサポートしよう。
ライヴミュージック業界に大打撃が生じている現在、様々なオンラインリソースが生まれている。 (RAではこの動きを受け、オンラインイベントにフォーカスした新たなハブとしてのジオタグ、“Streamland”を公開した。)以下にそれらのリソースのいくつかをまとめた。
How To
• Cherie Huが、現在確認できるヴァーチャルイベントのリストや、ヴァーチャルイベントを開催する方法、そしてCOVID-19による音楽業界へのインパクトの煽りを受けるアーティストたちへの緊急支援リンクなどをまとめた、ヴァーチャルミュージックイベントのディレクトリを公開した。
• Mixcloudがライヴストリーミング機能をローンチした。この新機能を利用するには有料のProプランへの登録が必要(90日間の無料体験が可能) となる。さらにMixcloudは、Selectプログラムによる同社の利益分をアーティストに還元することも発表している。MixcloudのCOVID-19関連の取り組みはこちらからチェック。
学習
• Martynが若手アーティストのためのオンライン指導プログラムを立ち上げた。月額40ドルで、オーダーメイドのカリキュラムに基づいたマンスリーグループセッションに参加可能。詳細はこちらから。
視聴
• 福岡の老舗ヴェニューKieth Flackが、5月24日(日)から30日(土)の1週間にわたりオンラインセッションを配信。otonohaとOPTICALのテクノ / ハウスパーティーのほか、ヒップホップ、R&B、ロックなどの7つのローカルクルーをフィーチャーする。
• 渋谷のDJバーKoaraが、動画配信プログラムSatellite Koaraをスタート。同ヴェニューのレギュラーパーティーのDJたちをフィーチャーしたプログラムが、6月11日まで予定されている。
• 石川県金沢の音楽シーン発の動画配信チャンネルSomewhere Channelが、5月16日(土)に始動する。まずは金沢の5店舗(Base、DEF、Double、Pajero、Ziggy)による各チャンネルと、Anywhereと呼ばれる遠隔地チャンネルの計6チャンネルからスタートし、今後は全国のヴェニューが番組を開設可能なオープンプラットフォームとなる。ユーザーは初回登録時に好きな店舗を登録し、月額600円からの料金を払うことで全チャンネルを視聴可能となるほか、支援先に設定した店舗のドリンクチケットや入場チケットなどをリターンとして受けられる。
• 大阪と東京のクラブCircusが、5月15日(金)から無観客ストリーミングをスタートする。okadada、DJ WILDPARTY、D.J.FulltonoらによるDJセットのほか、5月17日(日)には10月に開催延期となったStar Festivalの過去のアーカイヴと、協力アーティストによるDJミックスを配信予定だ。
• 東京・幡ヶ谷のForestlimitが、ヴァーチャルヴェニューForestlimitTVをローンチした。第1回目は5月12日(火)の午後9時より配信をスタートし、レギュラーDJのAKIRAM EN、DJ Soybeans、Napalm Kがプレイ。現在クラブ営業を停止している同ヴェニューだが、今後は一定期間収録スタジオとして配信やレコーディングを行なっていくという。
• 下北沢のヴェニューSpreadとYELLOWUHURU率いるパーティークルーFLATTOPが、月額1000円のストリーミングチャンネルAmusementをローンチした。5月8日から6月7日の1ヶ月間、東京の解体新書や札幌Provo、名古屋のSpazio Ritaなどとのコラボデーを交えながら、Chee Shimizuや1-Drink、YPY、威力など様々なアクトをフィーチャーしていく。
• MUTEK San Franciscoが、5月23日と24日にNEXUS Experienceと題したオンラインエディションを実施する。AVライヴパフォーマンスやデジタルギャラリー、ワークショップ、フィルムスクリーニングを配信予定。詳しいラインナップは後日発表される。
• RhizomatiksがオンラインイベントシリーズStaying Tokyoを実施中。Daito ManabeらによるDJセットのほかトークセッションが行われるほか、5月8日(金)の配信ではRhizomatiksが開発中の“Social Distancing Communication Platform”のプロトタイプの公開リハーサルが行われる。
• Jayda GがVirtual Get Downsと題し、ギグを予定していた街のためのセットを配信するストリーミングシリーズをスタートする。まずはグラスゴー(5月8日)、東京(5月15日)、サンフランシスコ(5月22日)から。配信中は各地の新型コロナ関連基金へのドネーションを募るという(日本で集まった支援金は日本国際交流センターによるWHOのための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金へと寄付される)。
• 東京のグループ店舗であるSolfa / Batica / COUNTER CLUB / Andy's Studioが、合同ライヴストリーミングプロジェクト#S/B/C/Aを開始した。
• Lorenzo Senniが新しいウェブサイトを公開。今週Warpから発売されるニューアルバム『Scacco Matto』を試聴できる。
• Global Heartsが、ContactのStudio Xフロアにて週末の19時から深夜までライヴストリーミングを実施中。プログラムはこちらからチェック。
• 東京・小岩のBushbashが、4月15日よりYouTubeチャンネルにてライヴ配信をスタートする。
• バルセロナのパーティーMARICASが、インディペンデントなクイアアーティストをサポートするためのオンラインコンテンツプラットフォームをローンチした。スケジュールは毎日異なり、ライヴストリームや制作ワークショップ、ドラァグメイクアップのチュートリアルなど様々なアクティビティが繰り広げられる。募金も受付中。
• 秋葉原のクラブMograが、ストリーミングフェスティバルMusic Unity 2020を開催中。日本全国のクラブやライヴハウスの協力のもと配信を行っている。
• アムステルダム拠点のブッキングエージェンシーOctopus Agentsが、所属アーティストによるライヴストリーミングをホストしている。先日はLegoweltがハードウェアライヴを披露した。最新の情報はFacebookでチェック。
• 毎日ヨーロッパ中央時間の午後3時(日本時間午後11時)から、イタリア人テクノDJ Freddy KがSoundCloudにラジオ番組をアップロードしている。過去のエピソードも公開中。
• Classic Album Sundaysが無料オンラインイベントのプログラムを公開。リスニングセッションやライヴインタビュー、ポッドキャスト、ラジオ番組などが含まれる。全容はこちらからチェック。
• Autechreが毎日12時間、Mixlrで音楽をかけている。 視聴はこちらから。
• ニューヨークのクラブNowadaysが新プログラム“Virtually Nowadays”をスタート。プログラムはCielによるrekordboxワークショップ、RelaxerによるOctatrakチュートリアル、Ben UFOやJasmine Infiniti、MoMa ReadyによるDJセットなど盛り沢山。スケジュールはNowadaysのInstagramでチェック、配信は同クラブのウェブサイトで毎晩8時(EST)から行われている。Patreonから同ヴェニューに寄付することによって、過去のセッションも視聴可能。
• ロッテルダムのレコードショップCloneが、毎週末午後3時から4時(CEST)までライヴストリーミングを実施中。視聴はFacebookから。
• 新たな“ライヴストリームクラブ”KLOが、3月21日(土)の午後8時(中央ヨーロッパ時間)に初のイベントを配信した。視聴はこちらから。
• Boiler Roomがアーティストの自宅からダイレクト配信を行う新シリーズをローンチ。各ショーには募金ボタンが設けられ、全収益がThe Global FoodBanking Networkへと寄付される。
• ベルリン・クラブコミッションとReclaim Club Cultureは3月18日水曜日に世界最大の“デジタルクラブ”をローンチ。毎日19時から、市内の様々なヴェニューからストリーミング配信を実施する。DJセットやライヴパフォーマンスだけでなく、クラブカルチャーに関連するディスカッション、プレゼンテーション、映画も配信される。視聴者は自発的な募金を求められ、仕事を失った、あるいは大幅に減少した約9000人のナイトライフ従事者を支援することができる。詳細はウェブサイトをチェック。
• “シドニー初のオンライン・ナイトクラブ”を謳うRoom 2 Radioが3月20日にローンチした。
• ストリーミングスタジオDOMMUNEが無観客配信と投げ銭方式を2月末から実施中。
その他の支援方法は: 支援の申し出 / 受け入れ、寄付、楽曲とマーチャンダイズの購入。
日本周辺のダンスミュージックコミュニティにCOVID-19の影響について話を訊いた特集記事を合わせてチェック。自主隔離をしている方には、その間に見たり、読んだり、聞いたりするコンテンツをこちら(英語版サイト)で紹介している。
この記事はその他のリソースが分かり次第随時更新します。提案のある方は [email protected] (日本語は [email protected])までご連絡ください。
最新のCOVID-19の感染拡大状況は、ジョンズ・ホプキンズ大学によるインタラクティブマップをチェック。