UKでツアーを行うEUのアーティストは来年からビザの取得が必要になると英政府が発表

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  • 新法は2021年1月に施行。
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  • EUのアーティストがUKに入国しパフォーマンスをする際に、2021年からビザが必要になる。 英国内務省が公布した新法は、今年12月に終了するブレグジット移行期間の直後に施行される。Politicoが報じている通り、EUのアーティストやパフォーマーは他のすべての非UK国籍者同様、パフォーマンスをしたりオーディションを受けたり、あるいはカルチャーイベントやフェスティバルに参加するのにTier 5ビザ(短期就労ビザ)の取得が必要となる。 Complete Music Updateによると、英政府が新たに導入するポイント制による移民制度に関する政策声明の中で発表されたこの新法には、音楽業界団体から多くの批判が寄せられており、アーティストのツアーやフェスティバル開催が困難になるとの声が上がっている。 UK MusicのCEOであるTom KiehlはTwitterで、「今回のことで初めて移民制度に巻き込まれるエージェントやプロモーターも出てくるだろうし、UKのミュージシャンたちがEUでパフォーマンスをしようとするときに通らなければならない、新しいお役所手続きが加盟国で増える可能性もある」と指摘した。 “回数制限なしで出入国可能な2年間有効のビザ”の新設を要求していたIncorporated Society Of MusiciansのチーフDeborah Annettsは、同団体が今回の政府の決定に対し「深く失望した」とコメントしている。
RA