ドイツのクラブが文化施設としての認知を求め闘争

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    Tue, Feb 18, 2020, 04:01
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  • 法的地位が変更されれば、クラブや音楽ヴェニューはコンサートホール、オペラ、劇場と同格となる。
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  • ドイツのクラブが、文化施設として区分されるために闘っている。 ドイツの法律上では現在、ナイトクラブは売春宿やカジノと同じ娯楽施設に区分されている。2月12日(水)、超党派グループは連邦議会の建設・住宅・都市計画委員会の前で、クラブやライブハウスをドイツの建築利用令の中で文化施設として再分類し、コンサートホール、オペラ、劇場と同じ法的地位を与えるべきだと主張した。 再分類が実現すれば、クラブをジェントリフィケーションから守るための追い風となる。すでに、高額な賃貸料と投資者が長期賃貸借契約を認めないなどの理由によって、ヴェニューは都市部から追い出されている。英The Guardian誌によると、過去10年間で100軒を超えるベルリンのヴェニューが閉店。直近の1年ではGriessmuehleFarbfernseherなどが閉鎖された。文化施設としての地位を獲得することにより、クラブとヴェニューは国と市の建築基準と都市開発計画の下で保存・保護されることとなる。 この主張の根拠には、クラブシーンが現代のカルチャーに独自に貢献してきた事実がある。例えば、ナイトライフによってベルリンは文化的な渡航先へと発展し、何千人ものアーティストや観光客を市内に引き込み、毎年15億ユーロを生み出してきた。さらに、ギャラリーやレコードショップなどの新しいクリエイティヴ産業がナイトライフの周辺で生まれている。これは、Tresorの創設者であるDimitri Hegemannがドルトムントに新しいクラブTresor Westをオープンした理由でもある。 「オペラとクラブの違いは音楽のスタイル」とベルリン・クラブコミッションの委員長であり、ナイトライフを代表する活動家の一人であるPamela Schobessは2月12日にコメントしている。 判決はまだ確定していない。
RA