Erica Synthsが、EMS Synthi AKSにインスパイアされた数量限定生産の新製品SYNTRXを発表

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    Thu, Oct 3, 2019, 03:20
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  • Synthiの代名詞的なパッチ・マトリクスが、ラトビアのメーカーの手によってオールインワン・インスゥルメントとなって蘇る。
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  • Erica Synthsが、新たなシンセサイザーSYNTRXを発表した。 新製品は、1972年発売のEMS Synthi AKSのピン・マトリクス型の特性を受け継いだ、スタンドアローン・アナログ・シンセサイザー。ラトビアの首都に所在するErica Synthsによれば、地元リガ工業大学のエンジニアと共同開発した本機のインターフェイスはSynthiからインスピレーションを得ているが、内部を覗いてみればゼロから設計したオリジナルの回路であることがわかるという。その例として、SYNTRXは32基のアナログ・スイッチングICを使用しており、16x16のマトリクスを自由自在にパッチングすることが可能なだけでなく、その設定を256種類まで保存し、パフォーマンス中に呼び出すことができる。さらに、独立したクロックで動作するサンプル&ホールド、オシレーター・シンク、外部からのMIDI入力など、様々な信号変化を操ることができる。 3基のVCOとノイズ・ジェネレイターを音源とするSYNTRXのサウンドは、2つのフィルターやリング・モジュラーター、スプリング・リヴァーブなどによって更に多彩に。Synthiのジョイスティック・コントローラー、3機のVCA、ループ対応のエンベロープ・ジェネレーターといったモジュレーションソースも搭載している。 Erica Synthsは、SYNTRXを2019年末に限定数のみ販売を予定しており、価格は約30万円(2,500ユーロ)。購入希望者はメーカーにメールを送信することでウェイティング・リストに登録可能だ。
RA