南アメリカでエクスタシーの使用が増加していると国連報告

  • Published
    Wed, Mar 27, 2019, 10:45
  • Share
  • 報告によれば、当該地域でこれまで見られなかった新しい種類の向精神薬の出現も確認されたという。
  • 南アメリカでエクスタシーの使用が増加していると国連報告 image
  • 国連薬物犯罪事務所による新しい報告書で、南アメリカでのエクスタシー使用の例が増加傾向にあり、エレクトロニック・ミュージック・イベントの開催が増加要因の一端をなしていると報告された。 当該報告書によれば、エクスタシー(MDMA及びその薬効に似せた合成薬物を含む)の使用が、南アメリカで「非常に高まっている傾向」にあり、「特に、高校生及び大学生の間、そしてエレクトロニック・ミュージックのフェスティバル会場で」その使用例が増加しているという。また、報告対象のラテン・アメリカ並びにカリブ諸島の14カ国における過去10年間の調査歴の中で、新たに178種に及ぶ新種の向精神薬物が出現していると報告された。 「代表的な幻覚剤」の項目の中では、リストのトップにケタミンが、次いでNBOMeという合成化合物がランクしている。ことコロンビアでは、2-CBと呼ばれる幻覚剤 (当局による分析の結果、成分は主にケタミンと判明)及びzero 2-CBとが押収されている。当該調査結果は、グローバルSmartというプログラムの一環で実施された。Smartは、Syntheticsー合成化合物 Monitoringーモニタリング: Analysesー解析、Reportingー報告、Trendsートレンド分析、の頭文字を取ったもので、近年市場に出回っているものの、その実態が掴まれていない様々な新興の合成薬物に関する解析と特定を行う事を目的とし設立されたプログラムである。
RA