Native InstrumentsがMassive Xの詳細を発表

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    Fri, Mar 22, 2019, 01:33
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    Resident Advisor
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  • 人気ソフトシンセの最新モデルが2019年6月発売に発売。
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  • Native Instrumentsが、Massive Xの詳細を明らかにし始めた。 2007年の登場以来、モダンドラムンベースやEDM、その他のエレクトロニックスタイルのサウンドの確立に影響を与えた人気ソフトウェアシンセ、Massiveの後継モデルは、長年に渡り開発が続けられてきた。Nativeは先日ついに、 オフィシャルサイトでのブログ投稿で最新モデルの概要を公開した。 オリジナルバージョンが特定のジャンルに与えたインパクトをよそに、Massive Xは非常に多用途なサウンドデザインツールとなっているようだ。デザイナーのMike Daliotは、まずは2基のウェーブテーブルオシレーターに125の新たなウェーブテーブルを搭載した。このオシレーターには10個の異なるモードがあり、同じウェーブテーブルを演奏している時でもそれぞれはっきりとした特徴を感じられるという。このメインオシレーターには、2基のフェーズモジュレーターで、サウンドに更なる層の音のバラエティを加えることができる。これらは、「雨や鳥の鳴き声のような」リアルなサウンドを含む100以上のノイズから選択可能な2つのノイズソースをブレンドすることが可能だ。 通常のローパス、バンドパス、ハイパスフィルターのほか、Massive Xはメタリックなサウンドを生成するコンボフィルターを搭載しており、シリアルやパラレルのような様々なルートオプションから選択することが可能。また、3基のInsert FXは信号経路にダイレクトにエフェクトを送るだけではなく、もう1つのモジュレーション、あるいはオーディオソースとして機能する、いわゆる"インターナルオシレーター"にもなる。つまり、Massive Xは5基のオシレーターを搭載したシンセにもなり、2基のリングモジュレーション、あるいはFMソースにもなり、それぞれが多数のウェーブテーブルでモジュレートされることも可能と言うことだ。これに対し、Unit FXはパッチの出力部のみを形成しており、リヴァーブヤフランジャー、その他様々なオプションを搭載する。 また、Nativeは新たなオーディオルーティングセクションについて、「シンセ史上最もフレキシブル」とコメント。例えば1回で複数のフィルターセクションにサウンドをルートさせ、フィードバックのループを作ることができる。また、Massive Xは9基のLFOを搭載しており、中でも新しいタイプのThe Switcher LFOは、3つの異なるシェイプ間でのモーフィングが可能。また、3基のPerformerシーケンサーでは、特定のシェイプや特定の拍子記号を用い、モジュレーションを正確にシーケンスすることができる。これと似たような動作は、MIDIデータをモジュレーションへと変換可能なFour Trackersでも行える。 発売日は当初の2019年2月から6月へと延期されたが、Nativeは今後もMassive Xの開発者たちに話を聞き、ブログに投稿していく予定だという。 RAが2016年に掲載したNative Instrumentsの特集記事はこちらからチェック。
RA