Published
Mon, Jun 18, 2018, 00:00
- 大阪のレーベルから民族音楽の枠に止まらない個性派作品が2ヶ月連続で登場。
大阪のレーベルEM Recordsから、南米の架空の部族Clan Caiman(カイマン族)の奏でる音楽というコンセプトのアルバム『same』と、群馬県太田市新田木崎町に伝わる盆踊り唄のオリジナル版とトラップアレンジ版を収録した『木崎音頭』がそれぞれリリースされる。
『same』は、アルゼンチンのマルチ・インストゥルメンタリストEmilio Haroが新たにバンドを結成、南米のワニの名をもじったバンド名のClan Caiman(カイマン族)として発表したアルバム。架空の部族の奏でる、あるはずの無い秘境に流れる音楽というコンセプトで作られた本作は、カリンバを改造したカリンバフォンというHaroの自作楽器を中核に据え、"メローで幻想的な、徹底してミニマルに演奏される催眠性と中毒性のあるバンド・グルーヴ"が収められた、民族音楽とエレクトロニックの両感覚を接続する作品となっている。
『木崎音頭』は、民謡探求チームであるDJユニット・俚謡山脈(ムード山+Takumi Saito)が監修するシリーズ第3弾。木崎音頭は、民謡の中でも知名度の高い八木節の直接的な源流とされる盆踊り唄で、歪んだ低音と異様な残響に彩られたマッシヴなロウ・ビート、色街の夜を歌った歌詞は、ゲットー・ベースやトラップにも迫る迫力がある。本作には、木崎音頭保存会の協力の下、昭和55年と56年の現地録音版をリマスターしたものと、MC兼プロデューサーのクラーク内藤がトラップ風にアレンジした現代版の木崎音頭を収録している。
Clan Caiman『same』は以下から試聴可能。
Tracklist
01. Caravana
02. Apuna
03. Venado tuerto
04. Encuentro cercano
05. El domo
06. Gamelan No.2
07. Gamelan No.3
08. Gala
木崎音頭保存会/クラーク内藤『木崎音頭』は以下から試聴可能。
Tracklist
01. 木崎音頭(1980)唄と演奏:木崎音頭保存会
02. 木崎音頭 =インスト=(1981)演奏:木崎音頭保存会
03. 木崎音頭(2018)唄と演奏:クラーク内藤
04. 木崎音頭 =インスト=(2018)演奏:クラーク内藤
『same』は2018年7月7日、『木崎音頭』は2018年8月8日、それぞれEm Recordから発売予定。