ベイルートのナイトクラブThe Gärtenに営業停止命令、DJがコーランの詩をプレイ

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  • クラブは謝罪文を発表しながらも、営業停止に対しては抗議する姿勢。
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  • レバノンのクラブThe Gärtenが、Acid Pauliが同店でコーランの一部をプレイしている動画がインターネット上に流出した後、営業停止命令を受けていたことが分かった。 今回の命令を下したベイルート知事のZiad Chebib氏は、The Gärtenについて「きちんとした営業登録を行っていないほか、宗教的信念を害するような内容を宣伝している」と非難したと、Mixmagは報じている。最近ではDixonやJackmasterなども出演している同クラブは、国内で広がる情報に対し異議を唱えている。 長文のステートメントの中で、Gärtenは「出回っている動画は5週間前に撮影されたもので、ラマダンの期間中ではありませんでした。」 (RAのイベントリストでも、Acid Pauliが出演したのは4月14日であり、5月15日にラマダンが始まる1ヶ月まであったことが確認できる。) また、コーランの詩は、ラジオで放送されていたものだとも説明。「コーランと音楽をミックスしていたという事実はなく、あれはラジオから抜粋したものでした。録音を聞くと地元ラジオ局のチャンネルを切り替える様子をはっきりと聞き取ることができ、そのうちの1つの局で、誰かがコーランの小節を唱えている録音が放送されていたのです。それが起きたのはほんと数秒で、一晩中繰り返されるということはありませんでした。」 また、クラブ側はAcid Pauliがドイツ人であり、言語や潜在的な侮辱を理解していなかったことも指摘。アーティストは、自身の失態に気が付いた直後に謝罪している。 尚、クラブは業務執行社員がイスラム教信者であり、「組織はあらゆる宗教的背景を持った人たちで構成され、どんな信仰も冒涜されることがあってはならない」とし、今回の意図的ではない侮辱に対し釈明すると共に、事件の関係者に謝罪した。ステートメントの中では、同店は過去7年間、雇用によって200組以上の家族をサポートしてきたとも主張している。 The Gärtenからのステートメントの全文はこちらでチェック。
RA