Youtube、視聴者を”あえてイライラさせる”為に広告を増やすと発言

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  • 同社の音楽関連のヘッドLyor Cohenは、Youtubeが音楽業界にとってより良いパートナーとなるための施作だとしている。
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  • 映像ストリーミング大手YoutubeのLyor Cohenは、SXSWで行われたインタビューにて、同社サービスで無料のミュージックビデオを視聴する際、途中で広告などを入れるようにすることで、より多くのYoutubeユーザーが音楽に対してお金を払うようにしていきたいと語った。 Youtubeを音楽視聴サービスのように利用しているユーザーは広告が増えることで不便に感じるだろう。同社で音楽部門のヘッドを務めるLyor Cohenは「例えば”Stairway To Heaven”を聴いている途中で広告が入れば、あまり気分が良くないだろう」と話している。 Bloombergの発表によると、Cohenはこれまでレコード業界で30年働いてきたとされ「Cohenは、同僚や上司から『Youtubeを音楽業界にとって良いパートナーにしたい』という目的で変革に向けた動きをするように説得されていることだろう」と報道している。先述の取り組みは、視聴者を「イラつかせて、有料会員へと誘う」ことが目的であり、ミュージシャンやレーベル会社へ適切な支払いがなされていないという批判を収めるための動きだと言える。 昨年5月、Googleが実施したレポートによると、Youtubeが音楽業界にポジティブなインパクトをもたらしているという説には疑問が残る結果になった。一方、Youtubeはこれまでもストリーミングの中にYouTube Music KeyやYouTube Redなどのサービスを取り入れてきたが、これらサービスはごく限られた結果を残しただけであった。そこで、今年後半にはRemixという名称の新サービスを始める予定だ。 Youtubeのスポークスマンは、Resident Advisorの取材に対してこう答えている。「われわれYoutubeの最優先事項は、素晴らしいユーザーエクスペリエンスの提供であり、そこには、ユーザーが大量の広告を見なくてもよいということも含まれる。私たちが考えているのは、決してYoutube全体でただ広告を増やすということではない。Youtubeをほかの有料の音楽ストリーミングサービスと同じような使い方をしている特定のユーザー層、また、付加的な機能から利益を得ているユーザー層に向けたものだ。そうしたユーザーに有料サービスを勧めるためであれば、Youtubeもより多くの広告や宣伝を入れるということだ」
RA