Published
Mon, Mar 19, 2018, 05:50
- ストリーミング配信大手が、投資家向け説明会で、4月3日からの公開取引の詳細を発表した。
Spotifyの株式の公開が、4月3日からスタートすることが明らかになった。
スウェーデン拠点の同社は、以前にもお伝えした通り、これまで通例となっていたIPOで投資銀行から資金を集める形ではなく、直接上場（Direct listing）という珍しい方法でニューヨーク証券取引所に上場したばかり。同社CEOのDaniel Ekは、先週3月16日にニューヨークで行われた投資家向け説明会で、会場からのライブストリーミングを見ている視聴者に向かって「会社の株式を公開するにあたり、これまでのやり方（IPO）は自分たちには合わないと感じた」と話した。直接上場をすることで、「売り手側、買い手側の誰もが平等な機会を与えられる」としており、株式公開によって「過激なほどの透明性」を推し進めていきたいとしている。このビデオは同社の投資家向けサイトにも掲載されている。
Spotifyの昨年の収益は50億5千米ドル（約5千337億8千5百万円）で、昨年より39%の増益となったが、年間利益は上がっていない。昨年は15億米ドル（1千585億5千万円）の損失があり、その前の2年間ではさらに多くの損失があった。Spotifyの現在の評価額はおよそ190億ドル（約2兆83億円）前後となっており、直接上場による同社の株は、公開後は価格変動の大きい銘柄となることが予想される。