南アフリカのフェスティバルInto The Castle、親会社の’苦闘’により開催中止へ

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    Tue, Nov 28, 2017, 04:29
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  • 「我々チームは崩壊し、投資資金は全て底をつきました」とMusic Goes FurtherはFacebookに投稿。
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  • Into The Valleyの親会社であるフェスティバル・フランチャイズMusic Goes Furtherが、南アフリカInto The Castleの開催をキャンセルした。 1日限りのこのイベントは2018年1月26日にケープタウンのCastle Of Good Hopeで開催される予定だった。Music Goes FurtherがFacebookに投稿した声明によると、7月に起きたスウェーデンInto The Factoryのキャンセルによる総額€400,000以上の損害が「深刻な流動性の不足」を引き起こしており、南アフリカで予定されていたイベントの開催を無期延期せざるを得ない状況にあるという。また同社は、今年6月のエストニアInto The Valleyの開催で悪天候と集客不足に見舞われ、€150,000以上の損害を出していた。 「2017年は我々にとって本当に悪夢の年でした。そしてそれはまだ続いています」と声明に記載。「問題を解決するための構想は、現在のところ全イベントを中止することで、この状況を一掃するために昼も夜も働いています。もしそれが成し遂げられなければ、我々のブランド、Into The Valley、Into The Factory、Into The Castleは破滅し、またフェスティバルのオーガナイザーとしての我々自身も終わりを迎えます。非常に悲しいことですが、このような大きな挫折が相次ぐとは思ってもみませんでした。」 オーガナイザーはさらにこう続ける。「我々チームは崩壊し、設立当初の投資資金は全て底をつきました。2018年に新たな活力を持って戻ってこれれるよう、今は大きく一歩退く必要があります。2018年にヨーロッパでひとつフェスティバルを開催することが目標ですが、現時点でそれを計画もしくは約束をするのは、まだ早すぎます。我々は懸命に働き続け、良い方向に進むことを切実に願っています。」 Music Goes Furtherは、まだ前述のイベントでプレイしたアーティストへの支払いを滞らせている。Nina KravizやLarry Heard等はギャラの受け取りを差し控え、主催者側はそれに感謝するとともに、他のアーティストへも同様の措置を講じてもらえないか呼びかけている。「開催中止は本当に我々の手の追えない状況であったため、一人でも多くのアーティストが彼らの前例に続いてくれることを願っています。それによって我々は生き存え、また自立へ向けての大きな助けとなります。」
RA