ニューヨーク市でナイトライフ局設置法案が可決

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    Fri, Aug 25, 2017, 08:15
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  • “ナイト・メイヤー”や“ナイト・ツァー”と同様の新たな役職、“ナイトライフ・ディレクター”も設置へ。
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  • ニューヨーク市議会が昨日の会議で、ナイトライフに特化した局を設置する法案を可決した。 既に消費者委員会で可決されていた同法案について、昨日全体投票が行われ、圧倒的多数で可決した。 同法案の発起人であるニューヨーク市議会議員のRafael Espinalは、この新たな局が何を目的としているのかを説明するプレスリリースを発表していた。その役割には、「民間組織の支援実施、強制措置実施の補助、市民苦情センター311の受付と提案の取りまとめ、労働環境のサポート、そしてコミュニティとヴェニューの間の折衝役」などが含まれている。新局は、市長によって任命される“ナイトライフ・ディレクター”、そして12人のメンバーからなる“ナイトライフ諮問委員会”で構成される。 彼らの主な目的は、市と業界の間の接点を担い、市のナイトライフを主導すること。「業界にとってのベストプラクティスをサポートし、そしてニューヨーカーの生活をより良いものにする」為に、市長と市議会に直接提案を行っていくと、委員会はコメントしている。2014年のアムステルダム、2016年のロンドンでの法制定に続き、ナイトタイムエコノミーを守る手段として設置された。 ロンドンと同様、ニューヨークではこうした部署を設けるよう、アーティストや業界からの要望があった。ニューヨークでは不動産価格の高騰によって、都心部では音楽やアートのコミュニティの存続が困難になっている為だ。また、現在メディアで注目が高まっており、ダンス施設を恣意的に閉鎖する可能性もあると評論家達が指摘する、“ダンス禁止”法ことキャバレー法も、今回の法案が生まれるきっかけとなった。 「ニューヨークにもナイトライフの指導者が生まれるのは素晴らしいニュースです」と、ニューヨークに新設された委員会と似た政府機関である、ロンドンのナイトタイム委員会役員のAlan D Millerはコメントしている。「この役職は、警察、市会議員、業界、全ての利害関係者たちの間の調整役として、そしてもちろん、ニューヨークが世界に広めていかなければならないもののアンバサダーとして、非常に重要な存在となります。ロンドンでは、市長と共に活動するナイト・ツァーの役職とナイトタイム委員会を設置したことが、既に街全体に大きな影響を与えています。」
RA