Oscar Muleroが、アジアツアーの一環で8年振りの来日ギグを行う。
スペイン人テクノアーティストOscar Muleroは、'80年代後半にDJとしてのキャリアをスタートし、2000年以降はプロデューサーとしても自身主宰のWarm Up RecordingsとPole Recordingsのほか、Semantica Records、HueHelix、Token、Tsunami Recordsといったレーベルから数多くの作品をリリースしている。2016年だけでも6枚のEPを発表している、多作なアーティストだ。また、彼は'90年代半ば、地元マドリッドで友人たちと共にクラブThe Omenをオープン(フランクフルトのOmenとは別物)。同クラブの存在は、1994年にスタートしたフェスティバルSónarと共に、スペインのテクノシーンの発展に大きな影響を及ぼした。アジアツアー初日の12月2日(金)、Muleroはソウル・イテウォンのクラブFaustにて、ローカルDJのComaRobot、Sumanサポートのもとプレイする。そして8年振りの来日となる12月3日(土)は、表参道Ventにて開催されるパーティーMind Offに出演。共演にはイタリア人アーティストFragmentor、The LabyrinthのSO、そしてオーガナイザーであるDani Savantらが決定している。Muleroのツアー直前インタビューが届いたので、以下をチェック。10代の頃、貯金でThe Cureのアルバム『Standing on a Beach』を買ったことがあるそうですが、当時は今の自分の姿が存在できましたか?その頃から色々な経験をしてきたかと思いますが。
いつか音楽関係の仕事をすることになるとは昔から思っていた。父親がバンドでドラムを担当していたのと、数年間DJをしている時期もあった。だから子供の頃から、周りには何らかの形で音楽があって、それでパフォーマンスの仕方も何となく覚えていったんだろう。
テクノの黄金時代であった'90年代半ばにThe Omenが成功した理由は何だったのでしょう?
あの頃のマドリッドのクラブでは、俺たちみたいな音楽をプレイしている人は誰もいなかったと思う。おそらくそれが理由の1つだね。ロンドンやアムステルダムまで足を伸ばし、当時マドリッドでは手に入らないようなレコードを買いに行っていたのを覚えている。そのレコード自体や、そういうトラックのミックスの仕方なんかが他との違いを生んだのかもしれない。
あなたはとても多産なアーティストですが、あなたを突き動かすものは何ですか?また、オリジナルで革新的な音楽を作り続ける為のインスピレーションはどこから得ていますか?
音楽的なインスピレーションや影響を受けるものは色々とあるけど、同時に日々の生活の中での出来事も、音楽制作に何らかに影響を与えている。音楽と感情は100%関係している。俺にとってはそうなんだ。
最近の制作活動について教えて下さい。スタイルや方向性に関しては何か新しいものはありますか?
今はニューアルバムを作っている。今回はダンス志向ではなく、ダンスフロア向きのトラックは入れない予定だ。もっとリスニング向きの、IDMに影響を受けた作品になる。昔から(IDMが)好きでね。最近最後のミックスダウンに取りかかっているところで、すごく良い感じだ。早く終わらせて、最終的な選曲に入りたいよ。
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