fabricの閉鎖が決定

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    Wed, Sep 7, 2016, 04:25
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    Resident Advisor
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  • イズリントン区議会が、ロンドンのクラブの主張を退ける裁決を下した。
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  • イズリントン区議会によって営業ライセンスを剥奪されていたロンドンのクラブfabricが、そのまま閉鎖されることが決定した。 審議委員は現地時間の9月6日夕方、イズリントン区役所にて、fabric、イズリントン地区公衆衛生局、イズリントン地区ライセンス委員会、そしてロンドン警視庁の代表者たちと共に協議を行った。公聴会は6時間以上に及び、7日午前1時、Flora Williamson小委員会議長は、クラブ側の主張を退ける判決文を読み上げた。 「現在のマネジメントとセキュリティではコントロールすることができないと見られるドラッグカルチャーが、同クラブには存在しています」と、彼女は断言。「本小委員会では条件の追加も検討しましたが、それでは同店の運営管理に関する深刻な懸念の解決にはならないという結論に達しました。」
    fabricは、最近2人の18歳の少年が薬物の過剰摂取で死亡した事件が原因となり、今年8月に営業ライセンス停止命令を受け、ライセンスは再審査にかけられていた。営業は8月12日(金)以降停止状態。その期間、世界のダンスミュージックコミュニティがfabricの為に決起し、change.orgのキャンペーンでは14万人以上もの人が同店の存続を願う署名を寄せた。 更に先日は、イズリントンサウス/フィンズベリー地区のEmily Thornberry下院議員が同店をサポートする意思を表明。「fabricの閉店は問題の解決にはならない」と自身のFacebookページに投稿した。 一方、fabric側も複数の声明を発表しており、店の安全及びドラッグ対策に関して自主的に見直すことを宣言。また、fabricのディレクター及び創設者の1人であるCameron Leslieは、ロンドン警視庁が同店を「違法薬物の供給、摂取の温床」だと批判したことを受け、安全なクラビングの「代表的な存在」となることを誓約していた。
RA