Published
Fri, Nov 6, 2015, 06:06
- ソフトウェアメーカーがAkaiとの共同開発をやめ、純粋な自社ブランドのコントローラーを設計。Liveにも様々な新機能が登場。
Abletonが、Push 2とLive 9.5を発表した。
このニュースは、先週末に同社がベルリンで開催した音楽メーカー向けのサミットの最後に明らかになったものだ。まずは、Ableton Live専用のコントローラーであるPushが新バージョンとなって登場する。外見上はオリジナルバージョンと大きな違いがないものの、Push 2のカラーディスプレイには波形や、デバイスのパラメーターといったミックスに関する情報が表示されるようになっている。また、Push 2はデバイス上でのサンプラー機能が進化しており、パッドを使用したサンプルのスライスなどを行うことができる。パッド自体も一新されており、そのことが大きな変化であるとCreate Digital Musicはこう指摘している。「Abletonは今回、かつてのハードウェア・パートナーであるAkaiとのコラボレーションではなく、自社でPushを設計した」。また、この記事によると、Push 2では今後Liveのみならず、外部プラグインのコントロールも可能になるとのことだ。尚、既にPush 1を所有している方は、Abltonに下取りに出すことでPush 2を最大30%オフで購入できるという。下取りされたユニットは再整備され、若者向けの音楽教育プロジェクトに寄付される。
また、新たなコントローラーと同時に、Liveのソフトウェアバージョンが9.5にアップデートされた。既存ユーザーは無償でのアップグレードが可能となっており、サンプリング・インストゥルメントSimplerが一新されているほか、アナログモデル・フィルターも新しくなり、波形やメーターもより詳細に表示されるようになった。そして、新登場のMax Essentials Packには、3種のシンセサイザー、幅広いサウンドデザイン、能率に優れたコントロール・セットが提供される。
更に今回、新たなPushとLiveのほか、もう1つの新テクノロジーが発表された。Linkと呼ばれるこのテクノロジーでは、ワイヤレス・ネットワーク経由でデバイス間のLiveセッションが可能となる。（ユーザー同士は同じネットワークに接続するだけでOK。）Abletonによると、LinkはLiveユーザー向けの無償アップデートとして近日公開予定とのことだ。また、さまざまなiOSアプリにも内蔵機能として順次搭載予定だという。Linkのティーザー動画は以下でチェック。
Push 2は、現在Abletonより発売中。希望小売価格は¥96,800（税込）となっている。