The Bunker New Yorkが、9月に東京と大阪の2都市で日本初開催される。
The Bunkerは2003年1月、ロウアー・イースト・サイドのヴェニューSubTonicで産声を上げたパーティーだ。そのクオリティの高さによって、The Bunkerとレジデント勢(現在はDerek Plaslaiko、Mike Servitoらが務めている)はエレクトロニック・ミュージック・シーンでカルト的な人気を誇り、ここ数年はUS各地をはじめ、ベルリンのPanorama Bar、ロンドンのCorsica Studiosといった世界各地のクラブでパーティーを開催。また、ポーランド・クラクフのUnsoundやUS・ボルダーのCommunikey Festivalなど、多くのフェスティバルへも参加している。更に、2014年には同名のレーベルがスタートしており、Voices From The LakeやAtom™のEP、Reagenzのアルバムなど、次々に話題作を発表している。今回はThe Bunker日本初上陸にあたり、創設者のBryan Kasenicと、レーベルの第1弾リリースを飾ったLeisure Muffinの2人が来日する。9月11日(金)代官山Airと12日(土)大阪Circusで行われるパーティーには、国内からDJ Nobuも出演。RAはパーティーの開催に先駆け、Bryan Kasenicにメールでのショートインタビューを行った。RAのドキュメンタリー・フィルムReal Scenes: New Yorkであなたが語っていたように、1990年代のNYでは当時市長であったルドルフ・ジュリアーニによる街の浄化作戦が推し進められていました。The Bunker New Yorkは彼が退任した後にスタートしましたが、当初はその運動の名残はまだあったのでしょうか?
警察がバーやクラブ、ラウンジにやってきて、キャバレー法のライセンスがないからといってダンスを“違法”としてきたのは、僕たちがパーティーを始めるずっと前のことだ。法律が変わったわけではないけれど、今はそういう規制はされてないね。
これまで数多くのゲストアーティストをフィーチャーしてきたThe Bunker New Yorkですが、ブッキングポリシーのようなものはありますか?また、それは2014年にスタートしたレーベルの作品選定基準と同一ですか?
基本的には僕がパフォーマンスを聴きたいアーティストをゲストに呼んでいる。あとはNYCにあまり来ないようなアーティストにフォーカスしたり、できるだけユニークな事を続けるようにしているよ。レーベルのほうは、今のところ全員僕の友達だね。それも長年の友達だ。
あなたたちにとって大きな転機となった夜はありましたか?
特にないかな。僕たちはもう12年以上パーティーをやっているけど、色んな事が有機的に成長してきていると思う。
今後のThe Bunker New York、そしてあなた自身の活動の展開は?
今現在はAtonalの為にベルリンにいて、先日
Globus(Tresor)でMoritz Von Oswaldの後にプレイしたよ。9月は東京と大阪でThe Bunkerのパーティーを開く為に日本に行って、10月はアメリカの西海岸でもいくつかやる。あとは年内にはレーベルから何枚かリリースがあるよ。それともちろん、NYCで僕たちのイベントを続けていく。
尚、RAでは2013年に、The BunkerのOral history特集を組んでいるのでそちらも合わせてチェックしてみてほしい(記事は英語版のみ)。
東京公演の前売りチケットは、現在RAにて発売中。